プロによる1対1の真剣勝負をお届けする「ゴルフ真剣勝負 the MATCH」。今月は「今年の男子ツアーの顔・新選手会長vs新理事」と題して時松隆光と中西直人の真剣勝負をお届けする。

1993年9月7日生まれの時松隆光は、生後4ヶ月で先天性の心臓病と診断され4歳の時に手術を受ける。父が「健康のため」と練習場に連れ出したのをきっかけに5歳でゴルフを始めた。沖学園高校時代の2009年には、全国高校選手権で団体優勝。11年にはナショナルチームのメンバーに選出され、世界ジュニアに出場。12年にプロ転向し、登録名を本名の源蔵（げんぞう）から、福岡のお寺で授かった隆光（りゅうこう）に変更。2016年、チャレンジツアーの優勝から出場資格を得て、ダンロップスリクソン福島オープンでツアー初優勝、更に、その流れで日本プロゴルフマッチプレーに招待され、3試合連続優勝。わずか3戦で1億1180万を手にし、シンデレラストーリーとして話題になった。チャレンジツアーの優勝資格で、レギュラーツアーに出場した選手のトーナメント優勝は史上初の快挙だった。2020年シーズンは、選手会長として“国内男子ツアーの顔”となり、男子ゴルフ界を牽引する。2020年度JOC認定オリンピック強化指定選手にも選ばれた。

1988年8月11日生まれの中西直人は、兄の影響で9歳からゴルフを始める。日本大学時代には、関西アマ優勝などの成績を残した。2010年にプロ転向。2018年にはプロ転向から10年目で初のシード入りを果たした。ラウンド中は、大きなリアクションやヨガのポーズを披露する明るいキャラクターで観客を楽しませ、人気も上昇中。いつしかオリジナルの応援ウェアを着るファンをコースに呼びこんだ。初の選手会理事に就任した今年は、観られる喜びも力に変え、更なる飛躍の年にする。