A.スコット無念… R.マキロイ4打差逆転今年初V!
2013年12月2日(月)午前10:33
自国のメジャー完全制覇を目指したアダム・スコット(豪)の悲願は最終日最終ホールのボギーで打ち砕かれた。
豪州、ワンアジア両ツアー共催のエミレイツ・オーストラリアン・オープンは現地時間1日、豪州のロイヤル・シドニーGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。世界ランキング6位のローリー・マキロイ(北アイルランド)に4打差の単独トップからスタートしたスコットだったが、この日は1アンダー71の平凡なスコアに終わり、最終ホールで3.5メートルのバーディパットを沈め6アンダー66をマークしたマキロイに1打差の単独2位に甘んじた。
バーディ、ボギーの劇的な決着。昨年の11月以来勝星から遠ざかっていたマキロイが元世界No.1の意地を見せ笑顔でトロフィを天に掲げた。必勝を誓った最終日、いきなり1番でボギーを叩いてつまずいたスコットだったが、その後持ち直し終始トーナメントをリードした。しかし1打差で迎えた最終18番でバーディを決めたマキロイに対しスコットはボギー。通算18アンダーで頭ひとつ抜け出したマキロイが栄冠に輝き、スコットの同一年豪州3大メジャー完全制覇は目前で阻まれた。
「9月以来、心身ともに上向いているのがわかっていた。ゴルフは息の長いスポーツ。長い目で見れば(ここまで未勝利だった)今シーズンの経験も決して悪くはない。もう少し我慢しよう、と自分に言い聞かせてきた」と久々の勝利に感慨深げだったマキロイ。
特に今回は絶好調のスコットを逆転してつかんだ貴重な1勝。「アダム(スコット)にとって今年は本当に素晴らしい1年だったと思う。マスターズに勝って、オーストラリアでメジャー2連勝を飾り、その上ワールドカップでもチーム優勝を勝ち取った。彼は本物の紳士。ゴルフ界の誇りでありオーストラリアの誇りでもある。こうしてトロフィを掲げられたのはラッキーとしか言いようがない」と24歳の勝者は好敵手に最大の賛辞を贈った。
一方、敗れたスコットは「こういう形で終わりたくはなかったけれど、今年は本当に素晴らしい1年でした。今日は4日間の中で一番良いゴルフが出来たけれど、残念ながらパットを決められずにマキロイに勝ちを譲ってしまった」と悔しさを滲ませた。
世界ランカー2人による一騎打ちの様相を呈した最終ラウンド。6アンダー66で通算11アンダーまでスコアを伸ばしたジョン・センデン(豪)が単独3位に食い込み、ワールドカップで個人&チームの二冠に輝いたジェイソン・デイ(豪)は通算8アンダー6位タイに終わった。