A.スコット劇的凱旋勝利! 豪州グランドスラム達成
2013年11月11日(月)午前11:20
アダム・スコット(豪)がリッキー・ファウラー(米)との直接対決を制し地元の大ギャラリーの目の前で凱旋勝利をものにした。
豪州ツアーのオーストラリアンPGA選手権は現地時間10日、豪クイーンズランド州のRACVロイヤルパインズリゾートを舞台に最終ラウンドの競技を行った。だがこの日は天候が安定せず最終組が12番のティーショットを打ち終わったところで雷雨により一時中断。集中力を保つのが難しい状況だったが、再開後の1打目でスコットがあとわずかでアルバトロスというスーパーショットを繰り出し楽々イーグルを奪い勝機をつかんだ。
中断前はスコットに1打差まで迫り、ツイッターに「すごく良いポジションにいる。大きなチャンス」とつぶやいた同組のファウラーはそのホールをバーディとしたものの、14番と15番で連続バーディを奪ったスコットが通算14アンダーまでスコアを伸ばし、単独2位のファウラーに4打差をつけて逃げ切った。
「なにか凄いことをやらないと勝てないと思っていた」と12番のスーパーショットを振り返ったスコット。オーストラリア勢初のマスターズチャンピオンに輝いて以来オーストラリアに戻って来るのは初めてだったが「今年は本当に素晴らしいシーズン。4月(マスターズ)といい今週といい、思い描いた通りの結果になった。故郷で勝てて本当に嬉しい」と感慨深げに喜びを口にした。
ちなみにこの勝利でスコットはグレッグ・ノーマン(豪)やロバート・アレンビー(豪)ら先輩と並びオーストラリアン・グランドスラム(オーストラリアンPGA選手権、オーストラリアン・マスターズ、オーストラリアン・オープンが豪州の3大メジャー大会)を達成したことになる。
一方、敗れたファウラーは「スコットが素晴らしかった。12番でイーグルを獲られて突き放され、そこから追いつくのは難しかった」と地元のヒーローの好プレーに脱帽だった。
その他上位陣は、通算8アンダー単独3位にジャック・ウィルソン(豪)、通算7アンダー単独4位にキャメロン・パーシー(豪)が入っている。
尚、谷昭範と加賀崎航太は予選で姿を消している。