レッスン
伊東大祐のプレメンレッスン第2回 スピンを物理的に理解し「低く飛び出してキュキュッと止まる」アプローチをものにしよう
2025年12月18日(木)午前11:32

コースで役立つ、実践的なレッスンを伝える「プレメンレッスン」。今回は、伊東大祐コーチの2回目です。
8歳でゴルフを始め、11歳で単身アメリカに渡り、高校卒業後には豪州ツアーにも参戦。オーストラリアでは、現在、世界で活躍するトップ選手たちとともに腕を磨くと同時に指導理論も習得した伊東コーチ。現在は、世界トップコーチ直伝の知識と経験をもとに、国内外のゴルファーを指導しています。
そんな伊東コーチが、スイングにおいて重要だと考えているのは、「合わせが少ない」こと。クラブに合わせてスイングをしていないかどうかが大事だといいます。
「例えば、ライ角がアップライトなクラブで練習をしていると、ライ角に合わせる動きになり、正しいスイングができなくなります。そうならないように、僕のレッスンではクラブを調整するところからスタートします」
さて、今回のテーマは、「バンカーショットを含めたアプローチの精度を高める」です。スピンの正体、入射角、クラブの軌道の3つの関係性を知ることで、ツアープロが打つ、“低く飛び出してキュキュッと止まる”球が打てるようになると伊東コーチは断言します。
「そもそもスピン量というのは、“スピンロフト”+“摩擦”によって決まります。まずスピンロフトですが、これは上に向かうダイナミックロフト(インパクトロフト)と、下に向かう入射角の2つのベクトルによって決まります」
具体的には、ダイナミックロフトが大きくなり、入射角が深くなるほど、2本のベクトルの差が大きくなり、スピンロフトが大きくなってスピン量が増えるということ。だから、「低く打ち出してスピンを利かせる」ためには、ダイナミックロフト小で入射角を深くすることが必要になります。
次にもう1つのスピンの要素、摩擦について。
「摩擦というのは、ボールによって変わります。カバーがウレタン系の柔らかいボールだと、摩擦は生まれやすい。一方、カバーが硬いボールだと滑りやすくなるのでその分摩擦は減り、スピン量も減ります。だから、低く出して止めるには、カバーが柔らかいボールを使う必要があるということになります」
最後に、低くてスピンが利く球の打ち方についてのレッスンです。
「フェースを少し開き、重心を左に置き、入射角が深くなるようにハンドファーストに構えます。そして、フェースを開いたまま、スティープ(鋭角)な軌道で打つ。そうすれば、低く打ち出しつつもスピンが利くアプローチになります」
なお、このときディボットが取れなくてもあまり気にしなくていいそうです。
「ダウンスイングでヘッドはスティープに下りますが、インパクト付近で左ヒザが伸び上がることによってヘッドの動きはなだらかになります。だから、ヘッドが鋭角に下りてもディボットが取れないこともあります。そのことを頭に入れておきましょう」
次に、バンカーショットの打ち方です。
「バンカーショットはボールの手前の砂を打つので、入射角が深くなると砂が取れ過ぎて距離のコントロールが難しくなります。だから、砂を浅く取ることが大事。そのためには、スタンスは少し広めに取り、重心をアプローチと同じか、少し左に置きましょう。
また、ハンドファーストにしないこと。シャフトが地面に対して垂直になるのが基本です。そして、シャフトに対してフェースを開く。さらにお尻をグッと落とすことも大事です。そうすることで上体が少し立ち、入射角が深くなりすぎるのを防いでくれます」
もう1つ、アプローチと違うのは、バックスイングで少しインに上げること。
「バックスイングでは右に重心をズラすことなく、重心を左に置いたまま少しインに上げる。そうすれば砂が薄く取れ、バンカーからの距離のコントロールもしやすくなります」
8歳でゴルフを始め、11歳で単身アメリカに渡り、高校卒業後には豪州ツアーにも参戦。オーストラリアでは、現在、世界で活躍するトップ選手たちとともに腕を磨くと同時に指導理論も習得した伊東コーチ。現在は、世界トップコーチ直伝の知識と経験をもとに、国内外のゴルファーを指導しています。
そんな伊東コーチが、スイングにおいて重要だと考えているのは、「合わせが少ない」こと。クラブに合わせてスイングをしていないかどうかが大事だといいます。
「例えば、ライ角がアップライトなクラブで練習をしていると、ライ角に合わせる動きになり、正しいスイングができなくなります。そうならないように、僕のレッスンではクラブを調整するところからスタートします」
さて、今回のテーマは、「バンカーショットを含めたアプローチの精度を高める」です。スピンの正体、入射角、クラブの軌道の3つの関係性を知ることで、ツアープロが打つ、“低く飛び出してキュキュッと止まる”球が打てるようになると伊東コーチは断言します。
「そもそもスピン量というのは、“スピンロフト”+“摩擦”によって決まります。まずスピンロフトですが、これは上に向かうダイナミックロフト(インパクトロフト)と、下に向かう入射角の2つのベクトルによって決まります」
具体的には、ダイナミックロフトが大きくなり、入射角が深くなるほど、2本のベクトルの差が大きくなり、スピンロフトが大きくなってスピン量が増えるということ。だから、「低く打ち出してスピンを利かせる」ためには、ダイナミックロフト小で入射角を深くすることが必要になります。
次にもう1つのスピンの要素、摩擦について。
「摩擦というのは、ボールによって変わります。カバーがウレタン系の柔らかいボールだと、摩擦は生まれやすい。一方、カバーが硬いボールだと滑りやすくなるのでその分摩擦は減り、スピン量も減ります。だから、低く出して止めるには、カバーが柔らかいボールを使う必要があるということになります」
最後に、低くてスピンが利く球の打ち方についてのレッスンです。
「フェースを少し開き、重心を左に置き、入射角が深くなるようにハンドファーストに構えます。そして、フェースを開いたまま、スティープ(鋭角)な軌道で打つ。そうすれば、低く打ち出しつつもスピンが利くアプローチになります」
なお、このときディボットが取れなくてもあまり気にしなくていいそうです。
「ダウンスイングでヘッドはスティープに下りますが、インパクト付近で左ヒザが伸び上がることによってヘッドの動きはなだらかになります。だから、ヘッドが鋭角に下りてもディボットが取れないこともあります。そのことを頭に入れておきましょう」
次に、バンカーショットの打ち方です。
「バンカーショットはボールの手前の砂を打つので、入射角が深くなると砂が取れ過ぎて距離のコントロールが難しくなります。だから、砂を浅く取ることが大事。そのためには、スタンスは少し広めに取り、重心をアプローチと同じか、少し左に置きましょう。
また、ハンドファーストにしないこと。シャフトが地面に対して垂直になるのが基本です。そして、シャフトに対してフェースを開く。さらにお尻をグッと落とすことも大事です。そうすることで上体が少し立ち、入射角が深くなりすぎるのを防いでくれます」
もう1つ、アプローチと違うのは、バックスイングで少しインに上げること。
「バックスイングでは右に重心をズラすことなく、重心を左に置いたまま少しインに上げる。そうすれば砂が薄く取れ、バンカーからの距離のコントロールもしやすくなります」
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