レッスン
水巻善典、ゴルフの醍醐味が味わえるコーライグリーン
2024年10月31日(木)午前10:42
最近ゴルフを始めたばかりというゴルファーにはピンとこないかもしれませんが、グリーンに使われている芝には、寒冷地でも育つベント芝と、高温多湿に合うコーライ芝とがあります。かつてはコーライ芝が主流だった日本でも、美しいアメリカのコースへの憧れか、最近はベント芝が主流になりつつありますが、まだまだコーライグリーンが楽しめるコースも存在します。
両者の大きな違いは、ベント芝が柔らかいのに対し、コーライ芝は硬いこと。また、ベントグリーンでは、水はけを良くするために砂を入れる場合が多いため、コーライグリーンよりもボールの転がりが素直です。
一方、コーライ芝は、順目、逆目の差が激しく、順目は優しく打っても転がりますが、逆目はしっかり打たないと転がってくれません。年配のゴルファーの中には、「コーライ芝はパチンと打たないとダメ」という人がいますが、これは、逆目を攻めるときのアドバイスになります。
つまり、コーライ芝の場合は、傾斜だけでなく、順目か逆目かもしっかり読む必要があるということです。
さらに付け加えれば、グリーンに乗せるショットでも、柔らかいベント芝の場合はしっかりスピンが掛かるのですが、硬いコーライ芝はボールが跳ねてしまい、スピンの掛かりも悪くなります。
これらのことから、「ベント芝よりもコーライ芝の方が難しい」と思っている人が多いのですが、その一方で、「コーライ芝の方が、やりがいがある」という人がいるのも事実です。
もしコーライグリーンでプレーをすることがあったら、「今日は苦労しそうだな」と思うのではなく、「存分にコーライにチャレンジするぞ」という気持ちでプレーをしてみてはいかがでしょうか。いつもとは違った楽しみが見つかるかもしれませんよ。
(取材協力:兵庫県・鳴尾ゴルフ倶楽部)
水巻善典(みずまき・よしのり)
1958年8月27日、東京都生まれ。法政大卒業後、1984年にプロテスト合格。1989年の「関東オープン」でツアー初優勝を飾る。1993年、米PGAツアーのクオリファイングトーナメント(QT)に合格、翌年より一時PGAツアーに参戦した。同年の「バイロン・ネルソン・クラシック」ではプレーオフに進出(2位タイ)。国内ツアー7勝、シニアツアー3勝。現在はシニアツアーを中心に活動中。鳴尾ゴルフ倶楽部所属。
【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2024/10/25 発売号より転載)
両者の大きな違いは、ベント芝が柔らかいのに対し、コーライ芝は硬いこと。また、ベントグリーンでは、水はけを良くするために砂を入れる場合が多いため、コーライグリーンよりもボールの転がりが素直です。
一方、コーライ芝は、順目、逆目の差が激しく、順目は優しく打っても転がりますが、逆目はしっかり打たないと転がってくれません。年配のゴルファーの中には、「コーライ芝はパチンと打たないとダメ」という人がいますが、これは、逆目を攻めるときのアドバイスになります。
つまり、コーライ芝の場合は、傾斜だけでなく、順目か逆目かもしっかり読む必要があるということです。
さらに付け加えれば、グリーンに乗せるショットでも、柔らかいベント芝の場合はしっかりスピンが掛かるのですが、硬いコーライ芝はボールが跳ねてしまい、スピンの掛かりも悪くなります。
これらのことから、「ベント芝よりもコーライ芝の方が難しい」と思っている人が多いのですが、その一方で、「コーライ芝の方が、やりがいがある」という人がいるのも事実です。
もしコーライグリーンでプレーをすることがあったら、「今日は苦労しそうだな」と思うのではなく、「存分にコーライにチャレンジするぞ」という気持ちでプレーをしてみてはいかがでしょうか。いつもとは違った楽しみが見つかるかもしれませんよ。
(取材協力:兵庫県・鳴尾ゴルフ倶楽部)
水巻善典(みずまき・よしのり)
1958年8月27日、東京都生まれ。法政大卒業後、1984年にプロテスト合格。1989年の「関東オープン」でツアー初優勝を飾る。1993年、米PGAツアーのクオリファイングトーナメント(QT)に合格、翌年より一時PGAツアーに参戦した。同年の「バイロン・ネルソン・クラシック」ではプレーオフに進出(2位タイ)。国内ツアー7勝、シニアツアー3勝。現在はシニアツアーを中心に活動中。鳴尾ゴルフ倶楽部所属。
【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2024/10/25 発売号より転載)
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