レッスン
ひとつ上のテクニック!バンカー越えのロブショット
2021年7月14日(水)午後2:59
ピンまでの距離が30ヤードのラフからのアプローチ。バンカー越えで、バンカーのアゴとピンが近く、バンカーの土手までは20ヤード。このような状況のとき、みなさんはどのような打ち方をしますか?
多くの人は、フェースを開いてボールを左足寄りに置き、クラブをカット目に入れてスピンを効かせるという打ち方を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、この打ち方だと、インパクト~フォロースルーで手が走ってしまい、フェースにボールを乗せるのではなく、切るような打ち方になるので、“だるま落とし”になる危険性があります。
この状況でだるま落としが出るというのは最悪のパターンです。ボールが飛ばず、しかもフワッと上がってドンと落ちるので手前のバンカーにつかまるだけでなく、目玉になる可能性もあるからです。だから、だるま落としになることだけは絶対に避けたいところです。
そうならないためにも、インパクトをしたらグリップエンドはあまり先に走らせず、グリップエンドを止めてヘッドが前にいくような打ち方をしたほうがいいでしょう。
打ち方は、バンカーショットと同じです。ボールの位置を少し右寄りに置き、グリップを少し右側に寄せてハンドレイト気味に構え、インパクト後は体重移動をしないで、体は回すけどグリップエンドがずっと自分に向いたままにしておく。そうすれば、球も上がってスピンも効くし、だるま落としになる危険性も回避できます。
さらにこの打ち方でもう一つやって欲しいのは、クローズスタンスにすることです。球を高く上げるときには、フェースを開いてオープンスタンスで構えるというのは、セオリー中のセオリーですが、最近男子ツアーでも、アプローチをクローズで打つ選手が増えています。
理由は、インサイドインでボールをつかまえにいくときに、オープンスタンスだと左腰とグリップの距離が離れることで手を動かせる範囲が広くなり、極端なカット軌道になることがあるからです。その点、クローズスタンスならば両ワキが締まることで手が動く位置が決まってくるので、体のターンだけでインサイドインに振れるからです。
実際、アプローチで悩んでいる選手の中には、極端なクローズスタンスで構え、左足体重で打つことで悩みを解消した人もいます。
クローズスタンスにすると球が上がりにくいと思う人もいるかもしれませんが、ハンドレイト気味にしているのでロフトは使えるし、バンスも当たるようになっているので、簡単にボールが上がるし、スピンが効いてランも少なめ。下が締まっているときでも緩いときでもヘッドが抜けてくれるので、大きなミスにはならないと、いいことずくめです。
オープンに構えてカット軌道で打つエクスプロージョンショットやロブショットを否定するわけではありませんが、シンプルかつ効果的に目の前の障害物を越えターゲットを狙うことができるこの打ち方。バンカーショットでも使えるのでぜひ試してみてください。
★CS放送ゴルフネットワーク「あすゴル!ゴルフ部(出演:内藤雄士PGAティーチングプロ、大和笑莉奈プロ、竹村真琴プロ、高橋恵プロ、萩原菜乃花さん、芹澤名人/毎週日曜よる10時初回放送)」#172より
多くの人は、フェースを開いてボールを左足寄りに置き、クラブをカット目に入れてスピンを効かせるという打ち方を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、この打ち方だと、インパクト~フォロースルーで手が走ってしまい、フェースにボールを乗せるのではなく、切るような打ち方になるので、“だるま落とし”になる危険性があります。
この状況でだるま落としが出るというのは最悪のパターンです。ボールが飛ばず、しかもフワッと上がってドンと落ちるので手前のバンカーにつかまるだけでなく、目玉になる可能性もあるからです。だから、だるま落としになることだけは絶対に避けたいところです。
そうならないためにも、インパクトをしたらグリップエンドはあまり先に走らせず、グリップエンドを止めてヘッドが前にいくような打ち方をしたほうがいいでしょう。
打ち方は、バンカーショットと同じです。ボールの位置を少し右寄りに置き、グリップを少し右側に寄せてハンドレイト気味に構え、インパクト後は体重移動をしないで、体は回すけどグリップエンドがずっと自分に向いたままにしておく。そうすれば、球も上がってスピンも効くし、だるま落としになる危険性も回避できます。
さらにこの打ち方でもう一つやって欲しいのは、クローズスタンスにすることです。球を高く上げるときには、フェースを開いてオープンスタンスで構えるというのは、セオリー中のセオリーですが、最近男子ツアーでも、アプローチをクローズで打つ選手が増えています。
理由は、インサイドインでボールをつかまえにいくときに、オープンスタンスだと左腰とグリップの距離が離れることで手を動かせる範囲が広くなり、極端なカット軌道になることがあるからです。その点、クローズスタンスならば両ワキが締まることで手が動く位置が決まってくるので、体のターンだけでインサイドインに振れるからです。
実際、アプローチで悩んでいる選手の中には、極端なクローズスタンスで構え、左足体重で打つことで悩みを解消した人もいます。
クローズスタンスにすると球が上がりにくいと思う人もいるかもしれませんが、ハンドレイト気味にしているのでロフトは使えるし、バンスも当たるようになっているので、簡単にボールが上がるし、スピンが効いてランも少なめ。下が締まっているときでも緩いときでもヘッドが抜けてくれるので、大きなミスにはならないと、いいことずくめです。
オープンに構えてカット軌道で打つエクスプロージョンショットやロブショットを否定するわけではありませんが、シンプルかつ効果的に目の前の障害物を越えターゲットを狙うことができるこの打ち方。バンカーショットでも使えるのでぜひ試してみてください。
★CS放送ゴルフネットワーク「あすゴル!ゴルフ部(出演:内藤雄士PGAティーチングプロ、大和笑莉奈プロ、竹村真琴プロ、高橋恵プロ、萩原菜乃花さん、芹澤名人/毎週日曜よる10時初回放送)」#172より
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