レッスン
コースでボールが右へ右へといってしまう方へ─北村晃一が教える「右向き対策ドリル」
2020年9月3日(木)午前11:02
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皆さんは構えたときに右を向いていると言われたことはありませんか? 実はアマチュアゴルファーの多くが、写真①のように右を向いて構える傾向にあるようです。
何故、右を向いてしまうのか? それは目標ポイントを見過ぎてしまうからです。
本来、「目標ライン(ボールと目標を結んだ線)に対してスクエアに構える」というのは、目標に対して体を平行にすること。つまり、目標ラインと体のラインとは2本の線路と同じようにどこまでいっても交わらない平行線でなければいけません。
ところが多くの人は、目標に向かって球を打ち出したいという気持ちが強くなり、視線だけでなく、体のラインを目標に向けてしまう。これが“右を向いてしまう”大きな原因です。
体が右を向いてしまうと、体のライン通りにクラブを振れば当然、ボールは右に飛び出します。
また、体が右を向いているのにボールを真っ直ぐ飛ばそうとする(右方向に飛び出さないようにする)と、体に対してクラブをアウトサイドから入れなくてはいけなくなる。その結果、軌道がアウトサイドインになり、球がつかまらなくなってスライスボールになりやすくなります。
一方、目標ラインと平行になるように構えていれば(②)、ヘッドもインサイドから入りやすくなり(③④)、球もつかまりやすくなります。
右を向く傾向がある人は、次のドリルをやっておくといいでしょう。
練習の際は、基本的に練習マットのラインと平行になるように構えていると思いますが、このとき少しオープンに構え(肩、腰、ヒザ、スタンスのラインを左に向ける)、練習マットのライン(目標ライン)に合わせて打ち出してみてください。
そうすれば、クラブがインサイドから入る形になるので球はつかまるようになるし、インサイドからクラブを入れるという感覚も分かるようになるはずです。
今回、“右向き対策”として紹介したこのドリルですが、この打ち方が合っていると思う人は、実際のラウンドでやってみるのもひとつの方法です。スライスの恐怖が消えて気持ち良く振り抜けるようになり、飛距離が伸びるかもしれませんよ。
北村晃一(きたむら・こういち)
1985年生まれ、神奈川県出身。神奈川・桐光学園時代は野球部に所属し、甲子園に2度出場。大学4年からプロを目指してゴルフを始め、卒業した翌年の09年にプロテスト合格。その後、ツアーの出場権をつかむことはできなかったが、14年の「九州オープン」では、小田孔明、宮里優作の実力者2人を逆転して優勝を飾った。17年に初シード獲得するも、18、19年はシード落ち。現在はチーム孔明に所属し、復活を目指す。父は弁護士、タレントとして活躍する北村晴男。
【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2020/8/28 発売号より転載)
写真①
何故、右を向いてしまうのか? それは目標ポイントを見過ぎてしまうからです。
本来、「目標ライン(ボールと目標を結んだ線)に対してスクエアに構える」というのは、目標に対して体を平行にすること。つまり、目標ラインと体のラインとは2本の線路と同じようにどこまでいっても交わらない平行線でなければいけません。
ところが多くの人は、目標に向かって球を打ち出したいという気持ちが強くなり、視線だけでなく、体のラインを目標に向けてしまう。これが“右を向いてしまう”大きな原因です。
体が右を向いてしまうと、体のライン通りにクラブを振れば当然、ボールは右に飛び出します。
また、体が右を向いているのにボールを真っ直ぐ飛ばそうとする(右方向に飛び出さないようにする)と、体に対してクラブをアウトサイドから入れなくてはいけなくなる。その結果、軌道がアウトサイドインになり、球がつかまらなくなってスライスボールになりやすくなります。
一方、目標ラインと平行になるように構えていれば(②)、ヘッドもインサイドから入りやすくなり(③④)、球もつかまりやすくなります。
写真②
写真③④
写真③④
右を向く傾向がある人は、次のドリルをやっておくといいでしょう。
練習の際は、基本的に練習マットのラインと平行になるように構えていると思いますが、このとき少しオープンに構え(肩、腰、ヒザ、スタンスのラインを左に向ける)、練習マットのライン(目標ライン)に合わせて打ち出してみてください。
そうすれば、クラブがインサイドから入る形になるので球はつかまるようになるし、インサイドからクラブを入れるという感覚も分かるようになるはずです。
今回、“右向き対策”として紹介したこのドリルですが、この打ち方が合っていると思う人は、実際のラウンドでやってみるのもひとつの方法です。スライスの恐怖が消えて気持ち良く振り抜けるようになり、飛距離が伸びるかもしれませんよ。
北村晃一(きたむら・こういち)
1985年生まれ、神奈川県出身。神奈川・桐光学園時代は野球部に所属し、甲子園に2度出場。大学4年からプロを目指してゴルフを始め、卒業した翌年の09年にプロテスト合格。その後、ツアーの出場権をつかむことはできなかったが、14年の「九州オープン」では、小田孔明、宮里優作の実力者2人を逆転して優勝を飾った。17年に初シード獲得するも、18、19年はシード落ち。現在はチーム孔明に所属し、復活を目指す。父は弁護士、タレントとして活躍する北村晴男。
【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2020/8/28 発売号より転載)
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