レッスン
諸見里しのぶの「オーソドックでバランスの良いスイング」(解説:金谷多一郎)
2019年7月18日(木)午後5:35
- この記事のキーワード
ジュニアのころからその名を轟かせ、プロテスト合格の翌年の2006年にツアー初優勝、2007年には日本女子オープンとメジャータイトルも獲得した諸見里しのぶプロ。中でも圧巻だったのは2009年で、この年、年間6勝、最終戦までもつれた横峯さくらプロとの賞金女王争いはいまだに語りぐさになっています。
その後、肋骨を痛めて思うようなスイングができず、近年は低迷していましたが、ここに来て復活の兆しが見え始めているのは嬉しい限りです。
そんな彼女のスイングの特徴といえば、フットワークを最大限に使った大きな重心移動です。テークバックでは頭1個分くらいが動くくらい右にグッと踏み込んでおいて、深いバックスイングを実現。そこから左足を思い切り踏み込んで打っていくことによって長いインパクトゾーンを生み出しています。
特に全盛期の頃は、ラウンド前の練習時、野球の一本足打法と見まがうほどのオーバーアクションでヒールアップをして、そこから左足を元にあった位置よりも前に踏み出し、右ヒザが地面に着くくらいの動きで、ティーアップしたボールをアイアンでクリーンに打つ練習をしていたのを思い出します。
ここ数年は下半身の筋肉が多少落ちたこともあって、以前ほどの豪快さはなくなりましたが、そのようなダイナミックなスイングをする一方で、フェースをきれいにローテーションさせ、シャフトプレーンもシャフトの長さなりに斜めにきれいに振っていく点も、諸見里プロならではと言えるでしょう。
さらに付け加えれば、スイングのリズムとテンポが常に変わらず、どのクラブを持っても寸分違わぬ動きをしているのも彼女の素晴らしい点です。私もゴルフ雑誌などの解説で、数多くのプロゴルファーのスイングの連続写真を見てきましたが、その中でもトップクラスに入るくらい、どのコマをとってもお手本になるようなオーソドックスできれいなスイングの持ち主です。
まだまだ完全復活とはいかないようですが、バランスの取れた美しいスイングは今も健在。以前に劣らぬ活躍を期待したいものです。
諸見里しのぶ(もろみざと・しのぶ)
1986年7月16日沖縄県生まれ。2005年プロテスト合格。2006年のSANKYOレディースオープンでツアー初優勝。07年には日本女子オープンを制した。2011年にはスタンレーレディスでハーフ27ストロークの日本男女ツアーでの新記録を樹立(ギネス世界記録)。ツアー通算9勝。今季は、最大8試合の推薦出場で復活をかける。
その後、肋骨を痛めて思うようなスイングができず、近年は低迷していましたが、ここに来て復活の兆しが見え始めているのは嬉しい限りです。
そんな彼女のスイングの特徴といえば、フットワークを最大限に使った大きな重心移動です。テークバックでは頭1個分くらいが動くくらい右にグッと踏み込んでおいて、深いバックスイングを実現。そこから左足を思い切り踏み込んで打っていくことによって長いインパクトゾーンを生み出しています。
特に全盛期の頃は、ラウンド前の練習時、野球の一本足打法と見まがうほどのオーバーアクションでヒールアップをして、そこから左足を元にあった位置よりも前に踏み出し、右ヒザが地面に着くくらいの動きで、ティーアップしたボールをアイアンでクリーンに打つ練習をしていたのを思い出します。
ここ数年は下半身の筋肉が多少落ちたこともあって、以前ほどの豪快さはなくなりましたが、そのようなダイナミックなスイングをする一方で、フェースをきれいにローテーションさせ、シャフトプレーンもシャフトの長さなりに斜めにきれいに振っていく点も、諸見里プロならではと言えるでしょう。
さらに付け加えれば、スイングのリズムとテンポが常に変わらず、どのクラブを持っても寸分違わぬ動きをしているのも彼女の素晴らしい点です。私もゴルフ雑誌などの解説で、数多くのプロゴルファーのスイングの連続写真を見てきましたが、その中でもトップクラスに入るくらい、どのコマをとってもお手本になるようなオーソドックスできれいなスイングの持ち主です。
まだまだ完全復活とはいかないようですが、バランスの取れた美しいスイングは今も健在。以前に劣らぬ活躍を期待したいものです。
諸見里しのぶ(もろみざと・しのぶ)
1986年7月16日沖縄県生まれ。2005年プロテスト合格。2006年のSANKYOレディースオープンでツアー初優勝。07年には日本女子オープンを制した。2011年にはスタンレーレディスでハーフ27ストロークの日本男女ツアーでの新記録を樹立(ギネス世界記録)。ツアー通算9勝。今季は、最大8試合の推薦出場で復活をかける。
関連番組
ゴルフ真剣勝負 the MATCH~服部真夕 vs 諸見里しのぶ~