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小田孔明「ヘッドを上からしっかり入れる必要がある」 5割の力でも的確にダウンブロー

2018年11月15日(木)午前11:14

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 プロはアイアンを打つとき、アマチュアゴルファーのようにフルショットはしません。力の入れ具合は、私の場合はだいたい5割程度。他のプロゴルファーもそれぐらいの力加減で打っていると思います。

 ただ、半分くらいのパワーで打つといっても、全体的に力を抜けと言っているのではありません。“軽め”といえダウンスイング~インパクトでは、ヘッドを上からしっかり入れる必要があります。

 具体的には、構えるときから少し左足体重にしてダウンブローで打つイメージをつくっておく(写真①)。そこからゆっくりクラブを振り上げ、トップはスリークォーターぐらいの感じでOK(同②)。そして、ダウンスイングからインパクトでは、ボールの先にターフを取るつもりでヘッドを入れていきましょう。このとき、右足体重にならないように、しっかり右足を押し込んで左足体重にすることも重要なポイントになります。

写真①
 
同②

 また、私がいつも意識しているのは、ヘッドを上から入れてターフを取った後、そのまま10センチくらいヘッドを真っすぐ出すこと(同③)。そしてパンチショットのように、その時点でスイングは終わりのイメージで振ることです。

同③
 
 もちろん、強くヘッドを入れているので自然と体は回っていき、グリップは頭のあたりまで上がりますが(同④)、ドライバーショットのように、グリップが背中の方までいくことはありませんし、そこまで持っていく必要もありません。

同④

 アマチュアゴルファーの場合、芝の上で練習する機会が少ないので、このような“ターフを取る”感覚をつかむこと自体が難しいと思いますが、練習マットの上でも、ボールの先にヘッドを落とすつもりで練習をしておきましょう。

 なお、アイアンショットでも目の前に障害物があるなど球を高く上げたいときは打ち方を変えます。とはいえ、大きく変えるわけではありません。ボールを少し左足寄りに置いて、打ったら終わりではなく、フィニッシュまで持っていく(同⑤)ようにすることです。そうすればボールは高めに出ます。基本の打ち方をマスターしたら試してみてください。
 
同⑤

小田孔明(おだ・こうめい)
1978年福岡県生まれ。2000年プロ入り。07年の初シード獲得を機に一気にトッププロの地位を固め、翌08年にはカシオワールドオープンで初優勝。13年に2度目の1億円超えを達成。14年は2勝を挙げて賞金ランク1位に輝いた。見た目は飛ばし屋だがショットメーカーで、パットの名手としても知られている。ツアー通算8勝。

  【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2018/11/8 発売号より転載)
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