レッスン
小田孔明「アイアンでフルスイングはしない」 5割くらいの力でコントロール
2018年11月8日(木)午前11:13
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「プロはアイアンショットを打つとき、フルスイングはしないんですか?」。プロアマ大会などでアマチュアゴルファーと一緒にプレーをすると、そんな質問を受けることがあります。
確かに我々プロは、トップ(写真①)、フィニッシュ(同②)の形を見ても分かるようにアイアンショットでフルスイングをすることはほとんどありません。では、どの程度の力でショットをしているのか?
具体的には、私の場合、7番アイアンで170ヤードを計算していますが、これは完全にコントロールショット。もう少し飛ばしたいとき、たとえば180ヤードを運びたい場合は7~8割の力で打ち、さらに飛ばしたいときだけ思い切り振り回します。そのときの飛距離は200ヤード前後。しかしミスする確率の高いこのようなショットを、試合で繰り出すことはほぼありません。
そんなプロゴルファーに対し、アマチュアゴルファーのフルスイングをしている人がなんと多いことか。私が知る限り、アベレージゴルファーのほとんどがドライバーショットのように目一杯のスイングをしているように思います。
もちろん、フルスイングをしても、毎回同じスイングできちんとボールを芯でとらえていればまったく問題ありません。しかし、そういう人は皆無。ほとんどの人が飛距離重視で力んでしまうために、トップで右ワキが空いた状態になったり(同③)、ダウンスイング~インパクトで腰が開き、右足に体重が残ったままのスイングになってしまい(同④)、芯でボールをとらえられないということになるようです。
もし、7番アイアンで5~6割ぐらいの力で打ったショットの飛距離が150ヤードだったとしたら、それがアナタの7番アイアンの飛距離。そのようにしてプレーを組み立てていけばミスも減るし、スコアアップにもつながるはずです。
小田孔明(おだ・こうめい)
1978年福岡県生まれ。2000年プロ入り。07年の初シード獲得を機に一気にトッププロの地位を固め、翌08年にはカシオワールドオープンで初優勝。13年に2度目の1億円超えを達成。14年は2勝を挙げて賞金ランク1位に輝いた。見た目は飛ばし屋だがショットメーカーで、パットの名手としても知られている。ツアー通算8勝。
【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2018/11/1 発売号より転載)
確かに我々プロは、トップ(写真①)、フィニッシュ(同②)の形を見ても分かるようにアイアンショットでフルスイングをすることはほとんどありません。では、どの程度の力でショットをしているのか?
写真①
同②
あくまでも私自身の感覚ですが、5割ぐらいの感じです。「そんなに力を入れないの?」と言われるかもしれませんが、実際、かなり抑え気味に打っているつもりです。具体的には、私の場合、7番アイアンで170ヤードを計算していますが、これは完全にコントロールショット。もう少し飛ばしたいとき、たとえば180ヤードを運びたい場合は7~8割の力で打ち、さらに飛ばしたいときだけ思い切り振り回します。そのときの飛距離は200ヤード前後。しかしミスする確率の高いこのようなショットを、試合で繰り出すことはほぼありません。
そんなプロゴルファーに対し、アマチュアゴルファーのフルスイングをしている人がなんと多いことか。私が知る限り、アベレージゴルファーのほとんどがドライバーショットのように目一杯のスイングをしているように思います。
もちろん、フルスイングをしても、毎回同じスイングできちんとボールを芯でとらえていればまったく問題ありません。しかし、そういう人は皆無。ほとんどの人が飛距離重視で力んでしまうために、トップで右ワキが空いた状態になったり(同③)、ダウンスイング~インパクトで腰が開き、右足に体重が残ったままのスイングになってしまい(同④)、芯でボールをとらえられないということになるようです。
同③
同④
皆さんもご存じのように、アイアンは思ったところにボールを運ぶための道具。そしてそのためには、目一杯のスイングをするのではなく、ボールをコントロールする必要があるのです。もし、7番アイアンで5~6割ぐらいの力で打ったショットの飛距離が150ヤードだったとしたら、それがアナタの7番アイアンの飛距離。そのようにしてプレーを組み立てていけばミスも減るし、スコアアップにもつながるはずです。
小田孔明(おだ・こうめい)
1978年福岡県生まれ。2000年プロ入り。07年の初シード獲得を機に一気にトッププロの地位を固め、翌08年にはカシオワールドオープンで初優勝。13年に2度目の1億円超えを達成。14年は2勝を挙げて賞金ランク1位に輝いた。見た目は飛ばし屋だがショットメーカーで、パットの名手としても知られている。ツアー通算8勝。
【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2018/11/1 発売号より転載)
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