「パターは私の人生そのもの」スコッティ・キャメロン氏独占インタビュー
2016年6月10日(金)午後1:58
ツアープロから絶大な信頼を集め、現在日本ツアーの37%の選手が使用している「スコッティキャメロン」。その高いパターブランドのギャラリーが、5/12に東京・南青山にグランドオープン。今回は世界一のパター職人 スコッティ・キャメロン氏の独占インタビューをお届けする。
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「最初にビジネスを展開したのは日本」
── PGAツアーでの使用率は40%を超え、日本にも愛好者が多いスコッティキャメロンのパターですが、その人気を集めた理由はどこにあるのでしょうか。
「実は最初にビジネスを展開したのは日本なんだ。日本職人の技術は優れていて、私も日本の職人文化を敬愛している。何より細かいこだわりに対する理解が深い。私も日本職人と同じように細部において考え、仕上げられていることを大事にしている。私の職人気質に魅力を感じてくれる日本人がいてくれたからこそ、米国でここまで波及したのだと思う」
「私はカラー、金属、鋳物が好きで無機質で無骨なデザインが好きなんだ。それも気品がなくてはダメ。30年前に日本でビジネスを始め、日本人が職人技を認めてくれた。日本人ゴルファーと私は職人技によって作られた製品への想いを共有していて、そのパターには想いがつまっている」
アマチュアゴルファーに勧めるパター選びのポイント
── 自分に合うパターを選ぶポイントはどこにありますか?
「シャフトの長さはとても大事だね。まずは適切な長さのパターを選ぶこと。長さが目線を決めるし、目線が軌道を決める。ストロークなんてスクエアからスクエアに戻すだけだという人もいるが、それは違う。ライ角やシャフトによってわずかなアーチを描いている」
「ゴルフスイングを思い出してみると、5番アイアンのライ角は同じだけど、スクエアに振り上げないし、バックストロークも弧を描いている。パターでも同じことでパッティングストロークでもかすかに弧を描いているんだ。私だって正面を向いて前後に振ってパットができたらどんなにいいだろうと思うが、横向きで打たなければならないし、頭も回る」
「パターにはウェッジやドライバーにはない独自の想いがこもっている」
── 世界一のパター職人が考える、パターのデザイン哲学の中で最も重要なポイントとは?
「たくさんあるが、その中でもフィッティングの重要性を感じている。パターが長すぎると離れて立たなければならなくて、後ろに下がるとつま先が上がり、ストロークがインサイドになる。短すぎると目線が被さり、ストロークはアウトサイドになる。まずはシンプルに長さについて理解しなければならない」
「プレーで最も使用頻度が高いのはパターだ。1ラウンドにおけるドライバーの平均使用回数は14回だが、パターは平均30回も使う。多くの人はドライバーで飛ばすのに快感を得ているが、私はより多くのパットを決める方が楽しい。パターは見た目、感覚、色、グリップ、シャフト、サイトライン、サイトドット、すべてに持ち主の独自性がでるからね」
「パター作りに携わって30年以上になるが、パターが孫の代まで受け継がれていくのを見ている。ウェッジやドライバーが受け継がれるというのはあまり聞かないが、パターには独自の想いがこもっており、ゴルファーにとって意味のあるものだからこそ受け継がれていくと思うんだ」
私の人生は12インチに詰まっている
── パター以外のクラブを作ろうと思ったことは?
「もちろんあるよ。自分用のウェッジは自分で作っている。とはいえ、自分の目標は最高のパター職人になることで、その焦点を見失わないよう心がけている。ヘッドカバーやグリップもデザインしているが、すべてがパターにまつわるもの。ボールマーカー、ヘッドカバー、グリップ、すべてパッティングに通じており、パッティングは私の情熱そのもの。私の人生は12インチ(約30センチ)に詰まっている」
── スコッティキャメロンのパターカバーはキャメロン氏が自らデザインを手掛け、ユニークなものが多いことも人気を博している理由の1つだと思うが、そのアイディアはどこから得ているのでしょうか?
「私にはユーモアセンスがあって、日常からアイディアを得るんだ。例えばサンディエゴのビーチで電動自転車を買った時、一緒に相撲の力士をモチーフにした警音器も買ったんだけど、力士を握ると警笛が鳴る。これがかっこよくてね。ひらめいたら、その場で写真を撮って、デザインするんだ」
パターは私の人生そのもの。朝起きたらまずパターのことを考えるし、作ってあげたい人の顔が浮かんでくる
最後に、キャメロン氏とってパターとは何かを聞いた。
「パターは私の人生そのもの。朝起きたらまずパターのことを考えるし、作ってあげたい人の顔が浮かんでくる。日曜日にテレビをつけて、スコッティキャメロンのパターがアップで映し出され、ボールがカップに吸い込まれるのを見ると、『正しい方向に進んでいるよ』と褒められたような気分になる。幸せを感じるし、自分の仕事を愛している」
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来日特番 密着!スコッティ・キャメロン
「来日特番」シリーズ第4弾。今回は、パターデザイナーのスコッティ・キャメロンの来日に合わせて密着取材を敢行。PGAツアーの中では、およそ4割が使用しているとも言われ、プロ・アマ問わず世界中で圧倒的な支持を得ているキャメロンのパター。番組では、その作り手であるキャメロンが自身のパターにどのような想いを込めているのか紹介する。
【放送日】
6/7(火) 21:30?21:45 ※再放送あり