GOLF GEAR CLIP #2 PGAツアー初優勝を果たした松山英樹を支えるギア
2013年8月16日(金)午前10:00
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ギアマニア必見の新コーナー「GOLF GEAR CLIP」 ゴルフ談義で盛り上がる一つが“ギアの話"。ここではプロのスペック、ニューモデルの特徴、ギア開発の裏話などGOLF NETWORK PLUSならではのギア情報をお届けしていきます。
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#2 PGAツアー初優勝を果たした松山英樹を支えるギア
今年、アメリカPGAツアー参戦一年目にして、初優勝を果たした松山英樹。 ジャック・ニクラウスがホストを務める「ザ・メモリアル・トーナメント」での快挙は、青木功、丸山茂樹、今田竜二に続く日本人4人目となるPGAツアー優勝。アダム・スコットやババ・ワトソンなど、有力選手を向こうに回しての勝利は、将来のメジャー優勝をおおいに予感させるものでした。
松山が、プロ入り以前から使用しているギアがSRIXON(スリクソン)。昨年、女子ツアー賞金女王の森田理香子をはじめ、国内はもちろん、グレアム・マクドウェル、キーガン・ブラッドリーなど、世界で活躍するトッププロの活躍を支えています。
そんな「SRIXON」が、「NEW Z シリーズ」として2年ぶりにモデルチェンジ。 ドライバーからFW、ハイブリッド、アイアンとフルラインナップしています。
2008年に発売された「ZR-30」というモデルを長く愛用していることでも知られるように、クラブをあまり変えないタイプのプレーヤーである松山ですが、新モデルのアイアン「Z945」を早速実戦に投入。ドライバーも「NEW Zシリーズ」をテストしている模様で、ひょっとすると数年ぶりにエースドライバーの変更があるかもしれません。
新しいギアを手にした松山のますますの活躍が期待されます。
松山英樹、石川遼の両スターが愛用するSRIXON
SRIXONは、1996年に生まれたブランド。2000年に発売された「XXIO(ゼクシオ)」とは異なり、ツアープロのフィードバックをもとにプロ・上級者が好むアスリート向けのブランドとして登場しました。
ブランドの初期から、中嶋常幸プロ、細川和彦プロをはじめ、クラブにこだわりのあるプロに愛用されてきました。
松山と同い年の石川遼も、2010年からボールの使用契約を行なっています。 前年の2009年にはすでに国内男子ツアーの賞金王を獲得していた石川遼ですが、その際に使用していたSRIXONボールの感触がよく、契約に踏み切ったようです。
松山、石川の両スターが使用することで、SRIXONブランドはボールから存在感を高めていったと言えそうです。
賞金女王を支えたアイアン
クラブは、2012年に発売された前作「Zシリーズ」が、プロ・アマ問わず人気に。人気となったポイントのひとつが、ドライバー、アイアンとも性能や対象ゴルファーに合わせて、それぞれ3機種を用意したことがあげられます。
例えば、アイアンはマッスルバックの「Z925」。ハーフキャビティの「Z725」。ポケットキャビティーの「Z525」といった具合です。
松山のようなパワーヒッターは、「Z925」を愛用し、多くの上級者はマッスルに比べてやさしさも備えた「Z725」を使用するケースが多く見られました。
昨年の賞金女王、森田理香子は「Z725」ドライバーと「Z525」アイアンを使用。最大の武器であるドライバーはもちろん、安定したアイアンショットで年間通しての活躍にSRIXONギアが大いに貢献したようです。
アイアンは、師匠の岡本綾子プロの勧めで、一時期マッスルバックの「Z925」を使用しましたが、秋口からは再び「Z525」に戻して、念願の賞金女王を手にしました。
はっきりとした特徴を持ちながら、どのモデルもプロのシビアな要求に応えられる完成度の高いクラブがSRIXONの特徴と言えそうです。
SRIXONのクラブは、発売以来、一年ごとにモデルチェンジをしていましたが、このシリーズは2年間のロングセラーになりました。今回の「NEW Zシリーズ」は、満を持して登場する待望の新作となります。
新作、NEW Zシリーズ!
2年ぶりにフルモデルチェンジした、「SRIXON NEW Zシリーズ」。新モデルは、ドライバーとアイアンは3機種ラインナップするというコンセプトは踏襲しながら、随所に新しい機能を加え、大きく性能向上しています。
ドライバーは、新肉厚設計「ブースターカップフェース」によりスイートエリアが従来比約35%拡大し、ボール初速が向上。SRIXON史上、最高の飛距離と方向安定性を実現しています。
ラインナップは前作同様3モデル。
400ccと小ぶりで、パワーヒッターが叩いていける「Z945」ドライバー。前作でも最もプロの使用者が多かったバランスの良さが魅力の430cc「Z745」ドライバー。フルサイズ460ccが安心感と高弾道をもたらす「Z545」ドライバーです。
アイアンもドライバー同様の3機種。
松山英樹が実戦投入した数量限定のフラットバック、「Z945」アイアン。アマチュア上級ゴルファーに高く評価された前作を凌ぐ「Z745」アイアン。安心感があり女子プロでもつかえるポケットキャビティの「Z545」アイアンです。
アイアンに正確な距離感と抜けの良さを求めるという松山は、新モデル「Z945」アイアンについて、「PGAツアーで戦う上で、高弾道のボールが打てるアイアンが必要。Z945は抜けが良く、打った感触もいい」とコメントしています。
クラブへのこだわりも人一倍の松山が選んだギア。近い将来、「SRIXON NEW Zシリーズ」を手にした松山英樹の新たなツアーでの勝利を見ることができるはずです。