シニア王者決定戦初日は僅差! 逆転狙うB.ランガーは5位タイ
2013年11月1日(金)午前11:55
ケニー・ペリー(米) vs. ベルンハルト・ランガー(独)の直接対決は、初日から激しいものとなった。
年間王者の称号と100万ドル(約1億円)の特別ボーナスがかかった米チャンピオンズツアー今季最終戦、チャールズ・シュワブカップ選手権は現地時間10月31日、カリフォルニア州のTPCハーディングパークを舞台に第1ラウンドの競技を行った。
ピーター・シニア(豪)が8アンダー63をマークして単独首位に立ち、1打差の単独2位でデビッド・フロスト(南ア)、2打差の単独3位でフレッド・カプルス(米)が続く展開の中、チャールズ・シュワブカップポイントランキング1位、2位の2人は同じ組でプレー。年間王者に最も近いペリーと2位で追走するランガーが火花を散らした。
1番バーディのランガーが先手を取ったが、ペリーは3番から3連続バーディ。4番もバーディとしたランガーに1打差をつける。ペリーがバーディ、ランガーがボギーの7番で一時は3ストローク差となったものの、9番では逆にペリーはボギー、ランガーがバーディを奪って差が1打に縮まるなど手に汗握る戦いが続く。
後半に入って10番でペリーがバーディを奪い2ストローク差に広げたが、14番でボギーを叩いて結局3アンダー68でフィニッシュし8位タイ。対するランガーは14、15番で連続バーディを奪い4アンダー67でホールアウトして5位タイとこの日はランガーに軍配が上がった。
だが、2人のポイント差は612。今大会を制して880ポイントを獲得しなければランガーは逆転できず、さらに優勝した場合でもペリーが単独5位以上に入れば年間王者にはなれないとあって背水の陣で臨んでいる。マスターズ2勝の男といえども年間タイトルへの道は厳しい。
賞金ランキング30位までの選手だけが出場を許されたシーズン最終戦とあって王者を争う2人以外も気合十分。ランガーの敵は29人のライバル全員だ。
尚、5月のシニアPGA選手権を制して日本人男子初のメジャー王者になった井戸木鴻樹は、賞金ランク32位で今大会の出場権を獲得できずシーズンを終えている。