スロープレーとの戦いの行方は?
2013年2月7日(木)午後0:33
スロープレーが問題視されて久しい。年々難しくなるツアーのコースやキャディとのコミュニケーションのとり方など理由は様々だが、各国ツアーでスロープレーが問題化。アマチュアのお手本であるべきツアーでこの有様であるから、アマチュアでもスロープレーの問題は常にあり、先頃、全米ゴルフ協会(USGA)がその撲滅に立ち上がった。
世界一のツアーを自認する米男子ツアーのファーマーズ・インシュランス・オープンで、目立つスローペースが取り沙汰され、現地時間2日にグレン・ネーガーUSGA会長から「ゴルフコミュニティーが、今まで以上に動くべき時が今である」というコメントが出された。
月曜順延となった最終日の残り11ホールにかかった時間が、優勝したタイガー・ウッズ(米)を含む最終組で約4時間もかかってしまったのだ。優勝争いの最中であるとか、コンディションが難しいとか様々な理由はあるだろう。だが、これは異常としか言いようのないスローペース。サスペンデッドが当たり前のように起こる米ツアーでも、その理由がスローペースにあるのではないかと言われることもあるほどだ。
今週のAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマは、アマチュアとプロが一緒にプレーするということもあり、元々スローペースが当たり前のようになっている大会だ。このプレー形式を嫌い出場しない選手と、逆にこれを得意とする選手がはっきり別れる試合でもある。もちろん、他の試合と一緒にすることはできないが、ここでプロたちがどんなペースでプレーするのか。スロープレー撲滅に立ち向かうのか、それともどこ吹く風とマイペースを守るのか。今後の方向性を見定める中でも興味深いことはまちがいない。