フォン、劇的イーグルで地元V達成! S.ルイス無念
2013年10月6日(日)午後7:17
地元のスーパースターが劇的イーグルで初代チャンピオンに輝いた。
米女子ツアーと中国女子ツアーの共催で行われた新規トーナメント、レインウッドLPGAクラシックは現地時間6日、中国・北京のパインバレーGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日同様濃霧で1時間半スタートが遅れ、日没直前に決着がついたが、前日単独トップに立ったフォン・シャンシャン(中)が最終ホールでイーグルを奪って5アンダー68をマーク。通算26アンダーで逃げ切り、地元の大ギャラリーの前で値千金の勝利をものにした。
まるでドラマのような幕切れだった。先手を取ったのは1打差の単独2位からスタートしたステイシー・ルイス(米)の方。「皆がシャンシャン(フォン)の優勝を期待しているのはわかっていました。だから私は脇役に徹するつもりだった」と自らのプレーを貫くことを誓ったルイスは、序盤の4番から3連続バーディを奪ってトップスタートのフォンを逆転すると、4日目にして初のボギーを14番で叩いたものの、すかさず16番で奪い返し6バーディ、1ボギーの5アンダー68にスコアをまとめ、通算25アンダーでホールアウト。
勝負あったかに思われたが、ルイスがバーディを獲れなかった最終18番パー5で、1打差の2位につけていたフォンがワンチャンスを活かしてイーグル奪取に成功。土壇場でルイスを再逆転し、昨年のメジャー大会、ウェグマンズLPGA選手権に続くツアー通算2勝目を故郷の大ギャラリーの前で達成した。
フォンの活躍が中国のゴルフ界を動かし、今回LPGAツアーが初の中国進出を果たしたわけだが、誘致には成功したものの、フォンにとっては「ホームで結果を出さなければならない」というプレッシャーは大きかった。だがファンの声援に後押しされ、応援を力に変えたフォンがこれ以上ないドラマの主人公になった。
その他上位陣は、通算21アンダー単独3位にインビー・パーク(韓)が食い込み、ベテランのカリー・ウェブ(豪)が通算20アンダー単独4位。初日のトーナメントリーダー、チェ・ナヨン(韓)は通算16アンダー単独5位に終わったが、この日15位タイからスタートしたヤニ・ツェン(台)が最終日に7アンダー66と爆発し通算14アンダー単独6位に入り、完全復活が近いことを印象づけた。
尚、アジアシリーズ第1戦の今大会には、国内女子ツアー今季公式戦第3戦の日本女子オープンゴルフ選手権競技と日程が重なったこともあり、日本勢は出場してなかった。