B.ランガー今季初V王手! L.テン・ブロエッケ後退、室田29位タイ
2012年7月15日(日)午前10:42
今季初優勝を狙うベルンハルト・ランガー(独)がシニアメジャー大会での自己ベスト『64』をマークし単独トップに躍り出た。
米チャンピオンズツアーの今季メジャー第4戦、全米シニアオープン(ミシガン州、インディアンウッドG&CC)は現地時間14日、第3ラウンドの競技を終了。この日首位に2打差の3位タイからスタートしたランガーが3連続2度を含む9バーディ(1ボギー、1ダブルボギー)のチャージで6アンダー64をマーク。通算10アンダーまでスコアを伸ばしてメジャー制覇に王手をかけた。
4打差の2位タイにトム・パーニスJr.(米)、コリー・ペイビン(米)、ロジャー・チャップマン(英)、トム・レーマン(米)らがつけ、初日出遅れたフレッド・カプルス(米)がムービングデーに『65』の好スコアで通算5アンダー7位タイに浮上。7位タイにはフレッド・ファンク(米)、ジェイ・ハース(米)らが並ぶ展開。
「ショットの内容は昨日までの方がむしろ良かった。でも今日になってようやくパットが入ってくれるようになった。あまりにもパットが入らず自信を失いかけていたから、今日のラウンドは自信になる」と笑うのは出だしから3連続バーディで波に乗り、後続に4ストロークの大差をつけたランガー。前日は10回以上バーディチャンスにつけながら、バーディを奪ったのが1回だけとフラストレーションが溜まったが、3日目にして思い通りのパッティングでバーディを量産し「言葉にならない」と感激の面持ち。
チャンピオンズツアーではすでに14勝を挙げているランガーだが、手首の故障以来優勝回数は激減。昨年は1勝、今季はここまで2位(タイを含む)に3回入り賞金ランクも3位の好位置につけているが優勝はなく、シーズン未勝利のモヤモヤを晴らすためにも今週は何とか結果を出したいと思っていた。好調なショットにパットさえ噛み合えば2年ぶり2度目の大会制覇はもうすぐそこだ。
一方、前日単独トップに浮上し一躍注目を浴びたプロキャディ出身のランス・テン・ブロエッケ(米)は2つスコアを落とし、通算4アンダー単独11位に後退。初日のトーナメントリーダー、トム・カイト(米)は通算1アンダーでピーター・シニア(豪)と並び17位タイにとどまっている。
日本勢唯一出場の室田淳は3バーディ、4ボギーの1オーバー71とスコアを落とし通算2オーバーとしたが、前日の32位タイからわずかに順位を上げ29位タイで最終日を迎えることになった。