S.ルイス、暫定首位発進! M.ウィーが1打差追走
2014年6月20日(金)午前11:30
ナショナルオープンのタイトルを取り戻そうと、米国勢が試合を引っ張っている。
史上初めて男女が同じコースを舞台に2週続けて開催されることで話題となっている第69回 全米女子オープンは現地時間19日、ノースカロライナ州パインハーストNo.2で第1ラウンドの競技を行った。前日から水を撒いたことによって、先週の全米オープンに比べグリーンはソフトになり、距離ももちろん短くはなっているが、それでも十分に難しいコース相手に選手たちからはため息が上がった。
さらにこの日は荒天に見舞われ、30人がホールアウトできずにサスペンデッドが決定。そんな状況の中で貫録を見せたのがロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のステイシー・ルイス(米)だった。午後よりもコンディションが良かった午前スタートとはいえ、ノーボギーの3アンダー67という隙のないプレーで暫定ながら単独トップ発進。2011年クラフト・ナビスコ選手権、2013年全英リコー女子オープンに続くメジャー3勝目を母国のビッグタイトルで飾るために、一気に突き進む心積もりだ。
2008年大会から昨年までの過去6年間のうち、米国勢で今大会に勝ったのは2010年のポーラ・クリーマーだけ。他の5回は韓国勢にタイトルをさらわれている。もし、今年も韓国勢の優勝を許せば4年連続の屈辱となるだけに、意地でも勝ちたい米国勢。そのもう一人の砦が2アンダー68で暫定2位につけるミッシェル・ウィー(米)だ。韓国系とはいえ、米国で育ち国籍も米国。ナショナルオープンにはこちらも思い入れが深い。この日は、トレードマークとなった腰をほぼ90度に折り曲げる独特のパッティングスタイルで5つのバーディを奪取。ボギーを3つに抑え、ルイスに1打差と好位置を確保している。
1アンダー69の暫定3位タイにリュウ・ソヨン(韓)、キャサリン・ハル(豪)、アマチュアのイ・ミンジ(豪)。イーブンパー70でホールアウトしたクリーマーとカリー・ウェブ(豪)が暫定6位タイ。チェ・ナヨン(韓)&ジュリー・インクスター(米)の歴代優勝者2人は、1オーバー71でプレーを終えて暫定11位タイにいる。
日本勢は、森田理香子と16歳のアマチュア橋本千里(ルネサンス豊田高1年)が3オーバー73で暫定35位タイと健闘。横峯さくらも4オーバー74で暫定50位タイの位置にいるが、それ以外のなでしこたちは難コースに苦しんだ。
有村智恵、上原彩子、成田美寿々が6オーバー76で暫定77位タイ、宮里藍、吉田弓美子(17ホール終了)が7オーバーで暫定102位タイ。渡邉彩香、穴井詩が8オーバー78で暫定111位タイにおり、宮里美香は1ホールを残して9オーバー暫定127位タイ、城間絵梨は10オーバー80でホールアウトして暫定140位タイと出遅れている。
ロレックスランクNo.2でディフェンディング・チャンピオンのインビー・パーク(韓)は、有村らと同じ暫定77位タイと不本意な初日となった。