日本アマチュアゴルフ選手権 完全優勝に向け松山が2位発進! 首位は富村
2012年7月4日(水)午前11:42
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2年連続でマスターズ出場経験を持つ松山英樹が、アマチュア日本一決定戦で好スタートを切った。
日本アマチュアゴルフ選手権は3日、奈良県の奈良国際ゴルフ倶楽部で開幕。午前組の全員が、スタート後の午前10時過ぎに断続的な強雨のため、競技が約1時間に渡り中断されるなど波乱の幕開けとなった。
そんな中、5アンダー67で単独首位に立った富村真治に1打差の2位タイにつけたのが松山。4つのパー5のうち3つでしっかりバーディを奪うなど随所で経験を感じさせるゴルフを展開した。マスターズでローアマを獲得し、意気込んで臨んだ昨年はメダリスト(予選トップ通過)になりながら、マッチプレー2回戦で大学の1年後輩である古田幸希に敗れ、姿を消している。その悔しさをバネに代え、今年はメダリストとなっての完全優勝に向かって「想いが強いですから」と、意気込んでいる。
本命の呼び声高い松山を尻目に首位に立った富村は、東北福祉大で松山より1年先輩の4年生だ。オフの間に3か月間「地獄のトレーニングと食事」で肉体改造に励み、下半身を鍛えて10キロ増に成功した。これが奏功しての首位発進。1番手の飛距離が伸び、重い球が打てるようになって自信もついた。メダリストになるか、ベスト8に入れれば、故郷である沖縄(那覇ゴルフ倶楽部)で史上初めて開催される日本オープンゴルフ選手権競技に出場できる。それを目標にしつつ、さらに大きな栄冠に向けての戦いを、鍛えられた肉体で乗り切るつもりだ。
松山と並ぶ2位に伊藤慎吾、池村寛世、徳山雄大がつけ、3アンダー69の単独6位で小浦和也が追走している。その他の主な選手は、2007年大会決勝で41ホールを戦った末に小林伸太郎に敗れ、今大会で悲願の優勝を狙う48歳のベテラン、田村尚之が1アンダー71で15位タイ。プロのツアーでも経験を重ねている伊藤誠道は、2オーバー74で57位タイとやや出遅れた。
大会はストロークプレー36ホールを終えた時点での上位32人がマッチプレーに進み、7日の決勝で優勝者が決まる。