ダブル宮里、森田、横峯らなでしこ12人が挑む大一番!
2014年6月19日(木)午前11:17
12人の日本勢が、世界トップレベルの男子プロも四苦八苦したコースで開催される米国ナショナルオープンに挑む。
史上初めて男女が同じコース(ノースカロライナ州パインハーストNo.2)を舞台に2週続けて開催されることで注目を集めている今年の第69回 全米女子オープン(現地時間19?22日)。先週の男子は7,562ヤード、今週の女子は6,649ヤードともちろん距離は違うが、パーはいずれも70。名物でもあるラフがない代わりにウェイストエリアと呼ばれる区域が広がるのも同じ。グリーンに水をまいて柔らかくするなど、もちろん女子向けのセッティングになってはいるが、難しいことは変わらない。
そんな難コースに立ち向かう日本勢の中で最も期待がかかるのが宮里藍だ。全米オープンに出場し、コースの難しさを身をもって体験した長兄の聖志から情報を収集。10度目の出場に備えている。大会初日は29歳の誕生日でもあるが、マイペースでメジャー制覇に挑む。
また、メジャー初戦 クラフト・ナビスコ選手権で無念の予選落ちを喫している宮里美香は、万全の状態で大会を迎えている。全米オープン最終日に会場を訪れ、松山英樹の組を見ながらコースをチェック。同い年で仲の良い森田理香子が日本からやってくると、一緒に練習ラウンドを行って作戦を練り上げた。今季は不調でトップ10どころかトップ20入りもないが、メジャーの舞台で復活しようと燃えている。
ダブル宮里と上原彩子、有村智恵の米ツアー勢4人に加え、日本からは森田、横峯さくら、吉田弓美子の3人が昨年の賞金ランキング(国内ツアー)上位の資格で出場。さらにセクショナル・クォリファイ(最終予選)を突破した成田美寿々、渡邉彩香、穴井詩、城間絵梨、アマチュアの橋本千里(ルネサンス豊田高1年)も出場する。
日本で初優勝した後も好調を維持して今大会に乗り込んできた渡邉だが、実は会場にたどり着くまでにひと騒動を経験した。先週の国内ツアーを終えた後、月曜日に日本を出発。トランジットを経て、その日の夕方には最寄りのローリー・ダーラム国際空港到着を予定していた。ところが、最初の便が遅れたことで全てが狂い、宿舎へ到着したのは日付が変わった深夜2時。一眠りしてコースにやってきたのは、火曜日午前10時のレジストレーション(出場登録)直前だった。当然、預けた荷物も送れて到着。それでもチャームポイントの笑顔を崩さず、元気いっぱいな姿を見せていた。
ディフェンディング・チャンピオンのインビー・パーク(韓)を筆頭に、ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のステイシー・ルイス(米)や今季好調のカリー・ウェブ(豪)、アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)、リディア・コ(ニュージーランド)ら実力者たちが虎視眈々と狙うビッグタイトル。12人のなでしこがどこまで踏ん張れるのか? 最後まで見守りたい。