マスターズ記念バッジをプレゼントしたB.ワトソン
2012年4月18日(水)午前11:31
マスターズ王者になると同時に、チャリティ活動でも話題になったブッバ・ワトソン(米)だが、その粋な計らいがまたひとつ明らかになった。
『15』のナンバーがついたマスターズのプレーヤーズバッジは、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)とのプレーオフという激闘の末に手にしたメジャー初優勝の大切な記念品。だが、ワトソンはあっさりこれをNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)ニューヨーク・ジェッツに加入した背番号「15」のクォーターバック、ティム・ティーボウにプレゼントしたのだ。
チャリティ活動に熱心なワトソンはマスターズの翌週末、米男子ツアーの本拠地、TPCソーグラス(フロリダ州)で行われたティム・ティーボウ・ファウンデーション・セレブリティ・ゴルフ・クラシックに参加。この時、ティーボウにバッジを贈った。
「これをティムにあげようと思うんだけど内緒にしておこう、ってキャディに言ったんだ。だって彼のフットボールでの背番号と同じだからあげるべきだと思ったんだ。自分は今、優勝以上のものを欲しいとは思わない」と言うワトソンに、ティーボウは感激しきり。「本当にスペシャルなもの。こんなことしなくていいのに、彼は本当にびっくりさせてくれる。彼はずっと僕と僕のファウンデーションをサポートしてくれた。彼は大きな潜在能力の持ち主。それはもっと大きくなるだろう」と友人に感謝の気持ちを述べると共にワトソンの飛躍を誓った。
マスターズ王者になると同時にクローズアップされたワトソンの人柄は、敬けんなクリスチャンで感激屋、その上チャリティ活動に熱心な男というものだが、このエピソードはさらにそんな評判に拍車をかけるに違いない。