2年前に欧州ツアー史上最年少優勝を達成したスペインで、18歳のマッテオ・マナッセロ（伊）が逆転Vに照準を合わせた。

　同ツアーのオープン・デ・アンダルシア・コスタ・デル・ソル（スペイン、アロハGC）は現地時間17日、第3ラウンドの競技を終了。初日のトーナメントリーダーで前日一歩後退したマナッセロが5バーディ、1ボギーの4アンダー68にスコアをまとめ、通算11アンダーで単独トップのエドアルド・デ・ラ・リバ（スペイン）に1打差の2位タイの好位置をキープした。

　マナッセロと同じ2位タイにムービングデーに『66』と爆発したサイモン・カーン（英）がつけ、通算10アンダー4位タイにツアー史上最年長優勝を狙う48歳のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）、デビッド・リン（英）、ヘニー・オットー（南ア）が並んでいる。

　世界ランク610位の伏兵デ・ラ・リバを1打差で追うマナッセロは「今日はティーショットからパットまで絶好調だった。唯一残念だったのは16番でスリーパット（ボギー）を叩いたことだが、それ以外は全て良かったよ」と納得の表情。2年前に最年少出場＆最年少予選突破を果たしたマスターズの出場権を獲得するためには、今大会に勝って世界ランクを現在の63位から50位以内に上げなければならない。「このコースは大好き。明日はベストを尽くす。優勝争いを楽しみたい」というマナッセロに、果たして勝利の女神は微笑むのだろうか？

　一方、単独トップのデ・ラ・レバだが、実はスペインアマチュア選手権を7度制覇した父と、スペインジュニアのタイトルを3度獲得した母を持つゴルフ一家のサラブレッド。29歳の本人はまだ欧州ツアーの正式メンバーではなく、スポット参戦した昨年10月のマドリッド・マスターズで3位タイに入ったのがキャリアベスト。明日、悲願のツアー初優勝を狙うデ・ラ・リバは「マドリッド・マスターズの時と同じ位置にいるから、最終日も普段通りの気持ちでやれるよ。最終組でも自分のゴルフをすれば問題ない」と初タイトルに意欲を燃やしている。