室田、首位タイ浮上! 井戸木は辛くも予選通過
2014年5月24日(土)午後0:19
室田淳が、日本人2人目となる米チャンピオンズツアーのメジャー優勝に向けて、鮮やかなプレーを見せた。
同ツアーの今季メジャー第2戦 シニアPGA選手権(ミシガン州ザ・ゴルフクラブ at ハーバー・ショアーズ)は現地時間23日、第2ラウンドの競技を終了。前日2オーバー73で回り63位タイでスタートした室田は、出だしの10番で幸先良くバーディを奪うと、3バーディ、1ボギーの2アンダーで前半を終えた。
圧巻だったのは後半。5番パー5でイーグルを奪取し、一気に通算2アンダーとした。さらに、最終9番ではグリーン手前からのアプローチが2回弾んだ後、きれいにラインに乗って鮮やかにカップイン。この日2つ目のイーグルで喝采を浴びて通算4アンダーにスコアを伸ばし、首位に並んだ。
室田と並ぶ首位タイにはベルンハルト・ランガー(独)やトム・ワトソン(米)、コリン・モンゴメリー(スコットランド)ら実力者もいるが、そこは昨季の日本シニアツアー賞金王。昨年の井戸木鴻樹に続き、今年もタイトルを日本に持ち帰るべく意欲を燃やしている。
一方、連覇がかかる井戸木は初日5オーバー76の111位タイと出遅れたため、この日は必死の巻き返しを余儀なくされた。スタートホールの10番パー5でバーディを奪ったが、14番でボギー。イーブンパーで折り返した後半、3番バーディの後は6番で痛恨のダブルボギーを叩き、通算6オーバーまでスコアを落とす。だが、ここからが“ドッキー”の意地の見せ所。8番、9番と上がり2ホール連続でバーディを奪取して通算4オーバー61位タイで、何とか決勝ラウンドにコマを進めた。
「正直な話、何とか予選通過を果たせたのでほっとしました」と、ようやくいつもの笑顔を見せた井戸木。残り2日間は肩の力を抜いて、真骨頂の曲がらないショットと、昨年周囲をうならせたパッティングで猛チャージを目論んでいる。
その他の日本勢はいずれも予選落ち。羽川豊が通算5オーバー79位タイでカットラインに1打足りず、東聡は通算9オーバー114位タイ、奥田靖己が通算10オーバー120位タイで、いずれも2日間で姿を消した。
その他、バート・ブライアント(米)、スティーン・ティニング(デンマーク)が首位に並んでおり、首位グループに1打差の通算3アンダー7位タイにマーク・ブルックス(米)、ダン・フォースマン(米)ら5人がつけている。初日単独トップのジョー・デュラント(米)は4つスコアを落として通算2アンダー。ジェイ・ハース(米)らとともに12位タイに後退した。
このほか、マーク・カルカベッキア(米)、ロジャー・チャップマン(英)が通算1オーバー28位タイ、ケニー・ペリー(米)、トム・レーマン(米)、ヘイル・アーウィン(米)が通算3オーバー43位タイで予選を突破した。
9月にライダーカップ(9月26?28日/スコットランド、グレンイーグルス)米国チームを率いることが決まっている64歳のワトソンとランガー、モンゴメリーの3人は、いずれも名誉をかけた欧米決戦ライダーカップの主将経験者。その実力者たちの優勝争いも興味深い。