P.ローリー、13年ぶりの大会V王手! J.デイリーは一歩後退
2012年2月5日(日)午前9:00
歴代チャンピオンのひとりポール・ローリー(スコットランド)が、13年ぶり2度目の大会制覇に王手をかけた。
強風のため54ホールに短縮された欧州ツアーのコマーシャルバンク・カタール・マスターズ(カタール、ドーハGC)は現地時間4日、前日サスペンデッドとなった第2ラウンドの競技を終了。1999年の第2回大会で優勝を飾っているローリーが5アンダー67をマークし、通算8アンダーで単独トップに立った。
前日コースを襲った砂嵐は収まったものの、依然風が強かったこの日「ティーショットからパッティングまですべて上手く行った。これだけ思い通りのプレーが出来ればスコアはついてくる」と首位に浮上したローリーは納得の表情を浮かべた。
とはいえラウンド中盤には思いもよらないアクシデントが。10番のグリーン上でパッティングを行う際、ローリーはマーカーの上にボールを落とし自ら1打罰を申告。「マーカーが動いたか動かなかったかはっきりわからなかったから、1打罰を申告した。その方がすっきりするからね。でもこんなこと20年のキャリアで初めてだ」とローリー。このアクシデントがなければもっと差を広げていたかもしれない。
1999年の大会に勝ったときには、その勢いのまま全英オープンに優勝し一躍時の人となった。現在の世界ランキングは78位だが、もし今大会で優勝すればトップ50入りが見えてくる。4月のマスターズ出場権を獲得するためにも、今週のチャンスをものにしたいところだ。
1打差の単独2位にニコラス・コルサーツ(ベルギー)が続き、通算6アンダー3位タイにピーター・ハンソン(スウェーデン)とリカルド・ゴンザレス(アルゼンチン)の2人。前日1ホールもプレーせず、棚ぼた的に暫定首位に浮上したジョン・デイリー(米)はスコアを1つ落とし、通算4アンダー7位タイに後退している。
その他、世界ランク3位のリー・ウェストウッド(英)は通算3アンダーで初日のトーナメントリーダー、ゴンザロ・フェルナンデス-カスタノ(スペイン)、マーティン・カイマー(独)らと並び17位タイ。ベテランのレティーフ・グーセン(南アフリカ)は通算イーブンパー52タイとなっている。一方、この日78と崩れた崔京周(韓)とハンター・メイハン(米)の実力者2人は揃って予選落ちに終わっている。