S.ピーターセン連覇王手! 美香21位タイ、藍31位タイ
2013年10月26日(土)午後4:56
日本勢が足踏みする中、スーザン・ピーターセン(ノルウェー)が賞レース最終章を盛り上げている。
米女子ツアーのアジアシリーズ第4戦 サンライズLPGA台湾選手権は現地時間26日、台湾のサンライズG&CCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。難コンディションに各選手ともスコアメイクに苦しんでいるが、3日目にして初めて宮里美香がアンダーパー(2アンダー70)をマーク。通算4オーバーまで盛り返し前日の33位タイから21位タイへ順位を上げた。
初日、2日目の36ホールでわずか1つしかバーディを奪えなかった美香だったが、この日は課題のパットが冴え3バーディ(1ボギー)を奪取。上位争いに割って入るまでには至らなかったものの、着実に階段を上っている。
しかし「ショットもパットも調子が良いのに噛み合わない」という宮里藍は3バーディを奪いながらボギー1つ、ダブルボギー1つを叩いてイーブンパー72止まり。通算6オーバーは31位タイに低迷中。注目のアマチュア、柏原明日架(日章学園高校3年)も我慢のゴルフで1バーディ、3ボギー、2オーバー74とスコアを落とし、通算7オーバー35位タイに後退した。
初日から首位を走るディフェンディング・チャンピオンのピーターセンは「すべてのショットが風の影響を受けるから、たとえ残りが80ヤードでも気が抜けない。とてもタフな状況」と言う通り、序盤の5ホール目までに3つボギーを叩いて後続に差を詰められる場面も。
しかし8番のバーディで悪い流れを断ち切り、後半2つバーディを追加し1オーバー73でホールアウト。通算6アンダーとスコアは伸ばせなかったが、2位タイのアザハラ・ムニョス(スペイン)、ヨー・スンヨン(韓)、カルロタ・シガンダ(スペイン)の面々に4打差をつけ連覇に王手をかけた。
もしピーターセンが勝てばシーズン4勝目。目下賞金女王争いは1位のインビー・パーク(韓)をおよそ40万ドル(約3,900万円)差で追いかけており、土壇場で逆転のチャンスが巡って来た。またプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)部門でも1位のパークに68ポイント差と迫っており、相手の背中が近づいている。悲願の世界No.1(ロレックスランキング1位/女子世界ランキング)の座を手に入れるためにも、最終日は大きな勝負の時となりそうだ。