地元で復活劇を目論むY.ツェン W宮里、アマ柏原も参戦
2013年10月23日(水)午前11:35
ヤニ・ツェン(台)が地元で復活優勝を狙う。
米女子ツアーのアジアシリーズ第4戦 サンライズLPGA台湾選手権は現地時間24日、台湾のサンライズG&CCを舞台に開幕。昨季序盤まで世界最強を誇り、ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1の座も不動かと思われたツェンだがその後は低迷。昨年3月のキア・クラシック以来優勝から遠ざかり、ランキングも25位まで落ち込んだ。
だが、少しずつ復調の兆しが見え始めており、本人も周囲も大きな期待を寄せている。予選ラウンドではポーラ・クリーマー(米)、朴ヒーヨン(韓)と同組となった。今年で3回目を迎える今大会が地元台湾で開催されるのもツェンの活躍があればこそ。本人もそれはしっかりと自覚しているだけに、最高の舞台での約1年半ぶりの復活優勝で華を添えたいところだ。
今季まだ勝利がない日本勢は、宮里藍、宮里美香のダブル宮里に加え、注目のアマチュア柏原明日架が参戦。藍は好調のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、レクシー・トンプソン(米)と予選ラウンドを回る。前週のLPGA KEBハナバンク選手権で連覇を逃したピーターセンは今大会でも連覇がかかっており、藍もこれに負けじとシーズン初優勝を狙う。
ツアー2勝目に向けての気持ちがカラ回り気味の美香も、日本女子オープン優勝で手にした自信を形にする時を探っている。強さの秘密でもあるドライバーの正確さを取り戻しつつある今こそ結果を出す時だ。次に控えた日本が舞台のアジアシリーズ最終戦 ミズノクラシック(11月8?10日/三重県、近鉄賢島CC)に最高の状態で臨むためにも結果が欲しい。
また、今大会スポンサー推薦で出場権を獲得した17歳の柏原にも期待。2010年の日本女子オープンで大会史上最年少となる14歳244日で決勝ラウンド進出を果たし早くから頭角を現した柏原は、2012年には16歳以下のゴルフ世界一決定戦「ジュニアオープン選手権」で男子アマを押さえて優勝するなど日本女子ゴルフ界期待の逸材だ。世界最高峰の舞台でトッププロから多くのことを吸収したい。