世界の精鋭30名が上海に集結し、優勝賞金200万ドル（約1億5,000万円）を競う上海マスターズ。新世代の旗手、ローリー・マキロイ（北アイルランド）がポールポジションをキープした。

　スポーツマネジメント会社最王手のIMGが作り上げた、どのツアーにも属さないメジャー大会以上の賞金を誇る大会は現地時間28日、中国の上海レイクマラレンGCを舞台に第2ラウンドの競技を行い、3アンダー69をマークした初日のトーナメントリーダー、マキロイが通算11アンダーまでスコアを伸ばし単独首位の座を守った。

　2打差の単独2位に上がり4ホールで3つのバーディを奪った石川遼のライバル、20歳のノ・スンヨル（韓）が続き、通算8アンダー3位タイに全英オープンチャンピオンのルイス・ウーストハウゼン（南ア）と、アンソニー・キム（米）がつける展開となっている。

　首位を守ったマキロイだが、この日の前半は苦戦を強いられた。9番パー4ではティーショットを池に打ち込み、痛恨のダブルボギーを叩き前途に暗雲が立ちこめる。だが後半は4バーディと盛り返し、最終18番をバーディで締めくくると「バックナインは良いカムバックだった。前半のミスを帳消しにできた」とコメント。今大会は世界ランキングの対象ではないが、次週やはり上海で開催されるビッグイベント、WGC-HSBCチャンピオンズ（11月3?6日／中国、シャーシャン・インターナショナルGC）に弾みをつけるためにも今大会できっちり勝利を挙げ、念願の同ランク1位への足がかりにしたいものだ。

　その他、通算7アンダー5位タイにパドレイ・ハリントン（アイルランド）とハンター・メイハン（米）。また、ジョン・デイリー（米）が通算5アンダーで、リー・ウェストウッド（英）、コリン・モンゴメリー（スコットランド）らとともに9位タイと、まずまずのポジションを確保している。

　ちなみに日本勢は今大会に出場していない。