I.パーク連覇でメジャー5勝目! 野村は48位タイ
2014年8月18日(月)午前9:51
米女子ツアーの今季メジャー第4戦 ウェグマンズLPGA選手権は現地時間17日、ニューヨーク州のモンローGCを舞台に最終ラウンドの競技を行い、2位タイで出たインビー・パーク(韓)と首位スタートのブリタニー・リンシコム(米)が通算11アンダーで並び勝負はプレーオフに突入。1ホール目をパーセーブしたパークが、ボギーだったリンシコムを退け昨年に続く連覇を達成した。パークはこれでメジャー通算5勝目。
パットが勝敗を分けた。最終日最終ホール、リンシコムの1組前で回るパークは、リンシコムに1打差をつけられパーが必須の状況だったが、見事にパーセーブ。通算11アンダーでホールアウトすると、リンシコムは1打リードしながら、このホールでパーパットが決められず痛恨のボギーを叩き、勝負をプレーオフに持ち越した。
プレーオフに入ると、リンシコムが18番のパークと同じようなところからパーパットを外しボギーを叩く。一方、グリーン奥から約1メートルに寄せたパークは、しっかりパーパットを成功。終始飛距離ではリンシコムが圧倒していたが、グリーン上での出来が明暗を分けた。連覇となったパークは、昨年もプレーオフの末に優勝。メジャーの舞台で再び粘り強さを見せる結果となった。
最終日のチャージを狙った日本勢は、40位タイからスタートした野村敏京が3番、5番、8番とボギーが先行し9番でバーディを奪ったが、折り返した10番で再びボギー。前日には「攻めるゴルフをする」と気合を入れていたが、この日は2バーデイ、5ボギーの3オーバー75と崩れ「全体的にタフなゴルフになった」。結局、通算4オーバー48位タイまで順位を下げ4日間の競技を終えた。
また上原彩子は2バーディ、3ボギーの1オーバー73と粘ったが通算5オーバーは53位タイ。有村智恵は2番をいきなりダブルボギーを喫すると、3番ですぐにバーディを奪ったが、その後は6つのボギーを叩く大乱調。7オーバー79とメジャーの洗礼を受け、通算10オーバー69位タイと厳しい結果に終わった。この4日間でアンダーパーを出したのは初日の71だけ。優勝したパークはオーバーパーがなく通算11アンダーまでスコアを伸ばした。試合後には「一日に4つ、5つスコアを伸ばすことが当たり前になりたい」と厳しい表情。世界のトップとの差を改めて痛感したようだ。
ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.2のリディア・コ(ニュージーランド)が通算8アンダー単独3位。アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)とアザハラ・ムニョス(スペイン)が通算6アンダー4位タイにつけ、3日間にわたりエンジンのかからなかったステイシー・ルイス(米)が4アンダー68と追い上げ通算5アンダーで6位タイに食い込んだ。