セルヒオ・ガルシア（スペイン）が、2008年HSBCチャンピオンズ以来の優勝に向け好スタートを切った。

　欧州ツアー中東シリーズ第2戦で今季からの新規大会、ボルボ・ゴルフ・チャンピオンズ（バーレーン、ザ・ロイヤルGC）は現地時間27日に第1ラウンドの競技を終了。ヨハン・エドフォース（スウェーデン）が8アンダー64で回り単独トップに立つ中、ガルシアはノーボギーの安定したゴルフで5アンダー67をマークし3打差の6位タイにつけた。

　かつては世界ランクNo.2となったこともあるガルシアだが現在では80位に低迷。しかし心機一転、シーズン初出場となる今大会初日で最近1年間のベストスコアをたたき出し、底力を見せつけた。「今日はショット、パットともに良かったね。初戦にしては上出来だよ」と、かつて“神の子”と呼ばれた男が復調の兆しをうかがわせている。

　首位発進のエドフォースは先月結婚したばかり。2006年には欧州ツアーで3勝を挙げながらその後思うような結果が出せずにいたが、この日はコンディションの易しい早い時間帯のスタートを上手く生かした。「アイアンの調子が良くて、バーディチャンスがたくさんあった。5年前より上達しているところは多くあるけど結果が出ていないだけ」と、こちらも復活優勝を狙っている。

　その他上位陣は、首位と2打差の2位タイにフランセスコ・モリナリ（伊）、グラエム・ストーム（英）、パブロ・ララサバル（スペイン）、ピーター・ハンソン（スウェーデン）がつけ、ガルシアと同じ6位タイでポール・ケイシー（英）、マッテオ・マナッセロ（伊）ら8人が続いている。

　また、前週の大会で失格となったパドレイ・ハリントン（アイルランド）、次期ライダーカップ欧州チーム主将のホセ・マリア・オラサバル（スペイン）は2アンダー70で36位タイ、コース設計者のコリン・モンゴメリー（スコットランド）はイーブンパー72で67位タイと出遅れた。