室田淳が、チャンピオンズツアーのメジャー優勝に向けて首位発進した。

　現地時間26日、ケンタッキー州バルハラGCで行われたシニアPGA選手権第1ラウンドを、室田は6バーディー、ノーボギーでプレー。この日は日没サスペンデッドとなったが、メジャータイトルの保持者がずらりと並ぶ中、暫定ながら堂々の単独首位に立ったのだ。

　前夜の嵐に加え、この日も途中で風雨が吹き荒れ、スタートは1時間半遅れ。正午前後に再び激しい嵐が襲って中断し、最後は日没サスペンデッドとなったバルハラだが、室田は、これを見事に攻略。10番からスタートすると、15番で最初のバーディーを奪う。18番もバーディーとして2アンダーで折り返すと、2番から怒涛の3連続バーディー。7番でももう一つバーディーを重ねて、余裕の6アンダーだ。

　2007年には同ツアーのタートルベイ選手権で2位に入ったこともある実力者は「今日はウエットだったからティーが前に出ていた。明日以降は下がるだろうから長くなってもっと難しくなるからもう66は出せないよ」と、あくまでも冷静だ。だが「ここでの結果が意味するものは？」と聞かれ「勝てれば最高だ」と、本音ものぞかせていた。

　1打差暫定2位にトレバー・ドット（米）。さらに1打遅れた暫定3位には、メジャー2勝のマーク・オメーラ（米）がつける展開。ディフェンディング･チャンピオンで優勝候補のトム・レーマン（米）は、9ホールを終えて2オーバーと苦戦しているが、室田以外に5人が出場している日本勢は、倉本昌弘が13ホール、加瀬秀樹が9ホールを終えて、それぞれ1オーバー暫定36位タイにつけているが、それ以外は大苦戦を強いられた。

　チャンピオンズツアーを主戦場にする尾崎直道が4オーバー76で暫定116位タイ、池内信治が7オーバー79で暫定141位タイ、高見和宏が8オーバー80で暫定147位タイと予選通過が危ぶまれる状況に陥っている。

　なお、出場156選手のうちホールアウトできたのは78人。残りの78人がホールアウトできず、現地時間27日午前7時30分からプレーを再開する。