67歳のベルンハルト・ランガー（独）が11日、マスターズトーナメント（ジョージア州／オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ）から引退した。

「この2日間は本当に特別だった。昨日の1番ティーに向かう時にスタンディングオベーションを受けて、その時点で泣きそうになってしまった。プレーしないといけないのにね。今日もコースのあちこちで皆が拍手をしてくれて感動した。最終ホールを迎えた時は色々な感情が入り混じって、カットラインの中にいたが、ボギーを叩いてしまった」

　結果的に「73」とカットラインに1打及ばず（通算3オーバー）決勝には進めなかったが、2度の王者らしいプレーを随所で見せた。「たくさんの素晴らしい思い出がある。初めてプレーした時、オーガスタに恋をした。ラッキーなことに2回も優勝することができ、こんなに長くプレーすることができた。本当にかけがえのない経験だった」と振り返った。

　最後のマスターズになったが、ゴルフ界から引退するわけではない。引き続き通算47勝を誇るシニアツアーで活躍してくれることだろう。

（写真：Getty Images）