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首痛を抱えながら2週連続&2年連続優勝“世界最強”のスコッティ・シェフラー
2024年3月21日(木)午前11:17
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フロリダ州TPCソーグラスで開催された第5のメジャー「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」は、世界ランク1位のスコッティ・シェフラーが2位に1打差の20アンダーで優勝を飾りました。首の痛みを耐えながらのプレーだったとはいえ、前年の大会に続いての連覇、また前週の「アーノルド・パーマーインビテーショナル presented by マスターカード」に続く2週連続優勝を果たしたシェフラー。今大会の勝負所などを、ゴルフネットワークで解説を務めた佐藤信人プロに語ってもらいました。
今年の「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」は最後まで目が話せない面白い展開でした。正直言うと、あまりの面白さに、「プレーオフにならないかな」と思ってしまったのですが(笑)、何とか72ホールで決着が付きました。
それにしてもスコッティ・シェフラーは凄かった。彼が凄い選手であることは十分分かっていたつもりですが、予想以上に凄かった。もう、「惚れちゃうな」って感じになりました(笑)。
特に今回は、首の痛みを抱えながらプレー。2日目のプレーを見たら、スイングも腰から腰ぐらいで、軽く振ることしかできていませんでした。本人も試合後、「手と身体を一緒に回すことができないので、手で強めに打った」と言っていましたが、コーチにしてみたらヒヤヒヤもの。「そんなことをやってスイングを崩したらどうすんの」って。今後のことを考えて、棄権していてもおかしくない状況だったと思います。
ただ本人がインタビューでも言っていましたが、「自分はとてもコンペティティブ(競争心の強い。負けず嫌い)な人間なので、勝負を諦めることはしたくなかった」そうです。首の痛みに関しては、サポートしてくれる人たちのおかげで徐々に良くなっていたと。それでも、最終日も少し痛みはあったようなので、やはり凄いというしかない。彼の能力の高さには改めて驚かされました。その勝負強さは、表現がおかしいかもしれませんが、“昔の人っぽい”という感じがしました。
試合内容に関しては、最終日の4番パー4のイーグルが大きなポイントになったと思います。シェフラーより前にスタートした選手の多くは、1~3番でバーディーをとって勢いを付けていったのに対し、シェフラーは3番まで連続パー。完全に乗り遅れた感じがしたので、やはり今週は無理なのかな、と思って見ていたのですが、あの4番のイーグルで一気に流れ変わったような気がします。
終盤は追いかける形になったザンダー・シャウフェレ、ブライアン・ハーマン、ウィンダム・クラークもそれぞれいいプレーを見せていたし、大きなタイトルに向けて気持ちを込めてプレーをしていたので、見ていて興奮しました。
惜しかったのは、クラークの18番のバーディーパット。一度カップに吸い込まれたように見えたのに、クルッと回ってカップから飛び出してきた。もうあそこまで来ると、運としかいいようがありません。あのシーンはこれからも語り継がれるようになるような気がします。
もちろんクラークにしてみれば、苦い思い出になるのでしょうが、今後、彼がビッグタイトルを手にしたときに、「こんなこともあったけど…」みたいなストーリーの一つとして使われるようになってほしいですね。
一方6位タイに入った松山英樹選手は、4日間とも60代でラウンド(69、69、68、67)するなど、安定感があったように見えました。ショットが予想しなかったところに飛んでいくというシーンもほとんどなく、安心して見ていられました。
松山選手本人のコメントを聞いていても、もちろん勝ってはいないので、手放しで喜ぶという感じはなかったですが、何となく余裕があるように聞こえました。今季は非常に順調に進んでいるような感じがする松山選手。これから始まるビッグトーナメントでも活躍が期待できそうです。
一方、久常涼選手は、今週も1打及ばず悔しい思いをしました。彼の場合、遅い時間のスタートが続くなど、少し不運な面もあるのですが、それにもめげず、踏ん張っている感じがします。1打差の予選落ちが多いということは、そのレベルまで言っているということ。そのうちにご褒美が来ることを信じて、気持ちを切らさずに、今週の「バルスパーチャンピオンシップ」も頑張ってほしいです。
2日目はフルスイングができなかったシェフラー
今年の「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」は最後まで目が話せない面白い展開でした。正直言うと、あまりの面白さに、「プレーオフにならないかな」と思ってしまったのですが(笑)、何とか72ホールで決着が付きました。
それにしてもスコッティ・シェフラーは凄かった。彼が凄い選手であることは十分分かっていたつもりですが、予想以上に凄かった。もう、「惚れちゃうな」って感じになりました(笑)。
特に今回は、首の痛みを抱えながらプレー。2日目のプレーを見たら、スイングも腰から腰ぐらいで、軽く振ることしかできていませんでした。本人も試合後、「手と身体を一緒に回すことができないので、手で強めに打った」と言っていましたが、コーチにしてみたらヒヤヒヤもの。「そんなことをやってスイングを崩したらどうすんの」って。今後のことを考えて、棄権していてもおかしくない状況だったと思います。
ただ本人がインタビューでも言っていましたが、「自分はとてもコンペティティブ(競争心の強い。負けず嫌い)な人間なので、勝負を諦めることはしたくなかった」そうです。首の痛みに関しては、サポートしてくれる人たちのおかげで徐々に良くなっていたと。それでも、最終日も少し痛みはあったようなので、やはり凄いというしかない。彼の能力の高さには改めて驚かされました。その勝負強さは、表現がおかしいかもしれませんが、“昔の人っぽい”という感じがしました。
試合内容に関しては、最終日の4番パー4のイーグルが大きなポイントになったと思います。シェフラーより前にスタートした選手の多くは、1~3番でバーディーをとって勢いを付けていったのに対し、シェフラーは3番まで連続パー。完全に乗り遅れた感じがしたので、やはり今週は無理なのかな、と思って見ていたのですが、あの4番のイーグルで一気に流れ変わったような気がします。
終盤は追いかける形になったザンダー・シャウフェレ、ブライアン・ハーマン、ウィンダム・クラークもそれぞれいいプレーを見せていたし、大きなタイトルに向けて気持ちを込めてプレーをしていたので、見ていて興奮しました。
惜しかったのは、クラークの18番のバーディーパット。一度カップに吸い込まれたように見えたのに、クルッと回ってカップから飛び出してきた。もうあそこまで来ると、運としかいいようがありません。あのシーンはこれからも語り継がれるようになるような気がします。
もちろんクラークにしてみれば、苦い思い出になるのでしょうが、今後、彼がビッグタイトルを手にしたときに、「こんなこともあったけど…」みたいなストーリーの一つとして使われるようになってほしいですね。
安定したプレーを披露した松山英樹、久常涼は悔しさをバネに
一方6位タイに入った松山英樹選手は、4日間とも60代でラウンド(69、69、68、67)するなど、安定感があったように見えました。ショットが予想しなかったところに飛んでいくというシーンもほとんどなく、安心して見ていられました。
松山選手本人のコメントを聞いていても、もちろん勝ってはいないので、手放しで喜ぶという感じはなかったですが、何となく余裕があるように聞こえました。今季は非常に順調に進んでいるような感じがする松山選手。これから始まるビッグトーナメントでも活躍が期待できそうです。
一方、久常涼選手は、今週も1打及ばず悔しい思いをしました。彼の場合、遅い時間のスタートが続くなど、少し不運な面もあるのですが、それにもめげず、踏ん張っている感じがします。1打差の予選落ちが多いということは、そのレベルまで言っているということ。そのうちにご褒美が来ることを信じて、気持ちを切らさずに、今週の「バルスパーチャンピオンシップ」も頑張ってほしいです。
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