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中島啓太、冬の薄芝からはPWで狙う パターのように握ればインパクトの強さが一定に

2024年2月15日(木)午後1:53

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 なかなか上手くいかない冬のアプローチ。ダフったり、距離感が合わなくてダボやトリを叩いてしまったというゴルファーも多いのではないでしょうか。今回は、そういう人のために、冬用のアプローチを紹介します。

 まず、冬はなぜアプローチが上手くいかなくなるのか。

 それは芝が枯れていて薄くなっているため。ベアグラウンドとまではいいませんが、ヘッドが滑りにくくなっています。こういう状況のときは、ロフトが立ったクラブで打つと易しくなります。60度やサンドウェッジを使うと当てるのが難しくなるし、スピンも入ったり入らなかったりするからです。

 私の場合は、ピッチングウェッジとして46度を入れているので、冬はこの46度を使って打つようにしています。

 また、構え方、打ち方も通常のアプローチとは少し変えています。

写真①

 クラブを短めに持ちます。それとグリップは、パターのように、左手人さし指を外に出して握っています(写真①)。ショットのときの握り方で打つと、パンチが入ることがあるからです。その点、パターのように握ると、インパクトの強さが一定になって距離感も合いやすくなります。

同②

同③

 また、アドレスでは、いつも構えているよりボール1個分近くに立って(同②)、少しヒールを浮かせて構えます(同③)。そうするとダフリにくいし、薄い芝でも滑ってくれるからです。

 スイングは振り子のように。同じテンポでバックスイングとフォロースルーを出せば、さらに距離感は安定します。

 ランの距離に関しては、グリーンの速さや傾斜によっても変わってきますが、キャリー1対ラン2がひとつの目安。ピンまでの距離を3分割して、3分の1のところにファーストバウンドをさせるようにするといいでしょう。

 冬場以外でも、薄芝のところで使える技なのでぜひ覚えておいてください。

(取材協力:静岡県・太平洋クラブ御殿場WEST)

中島啓太(なかじま・けいた)
2000年6月24日、埼玉県生まれ。日本体育大卒。中学3年時の15年「日本アマ」で15歳で決勝に進出するも、金谷拓実に敗戦。21年に「日本アマ」で初優勝。同年9月「パナソニックオープン」で史上5人目のアマ優勝を達成。さらに、「アジアアマ」で優勝を飾った。同年9月にプロ転向。23年6月「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」で、プロ転向後初優勝。23年は4勝を挙げ、プロ2年目での賞金王を獲得した。
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