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レッスン

バンカーショットでもヘッドは自然な開閉が必要 大本研太郎

2023年8月10日(木)午後3:33

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 今回は、アプローチの注意点とバンカーショットについてレッスンをしましょう。グリーン周りのアプローチというのは、コースの設計上、左足上がりになることが多いのですが、そのときの打ち方について。

 左足上がりの場合は、左ヒザを多めに曲げて、体重配分を50対50にするのが鉄則です。斜面なりに立つと右重心になってミスが出やすくなり、鉛直方向に立つと左重心になり過ぎて地面に刺さりやすくなるので注意しましょう。

 そして、50対50で立って、フェースを真っ直ぐ出すのではなく、右手薬指を支点にヘッドの重心を生かしてフェースをターンさせる。そうすれば、地面に刺さらないはずです。ショットをするときは、スイング軌道やインパクトを気にするのではなく、どうしたらフェースが自然に開いて閉じるかということだけに集中することが大事です。

 次にバンカーショットです。バンカーショットでも、一番やってはいけないのがヘッドを直線的に入れて出すことです(写真①)。真っ直ぐ打ちたいという気持ちは分かりますが、そうすると砂に刺さりやすくなるし、目線が上がってホールランが出やすくなります。

写真①

 ここでも、右手薬指の動きがポイントになります。人差し指の力でフェースを閉じようとすると、フェースが閉じ過ぎてヘッドが深く入りやすくなります。そうならないためにも、薬指中心でフェースをターンさせる(同②③)。バンカーショットでもヘッドを自然に開閉させることが大事だということが分かれば、ヘッドの特性を生かして砂の抵抗を受けない、抜けのいいショットが打てるようになるのです。

同②③

 ショット全般にいえることですが、「スムーズに打つ」ことをイメージすると、自然とスムーズな動きができるようになるもの。そしてそれが上手くいくと、自信が付いてきてさらに気持ちよく打てるようになります。普段から「スムーズに打つ」ことを意識して練習をしてください。

大本研太郎(おおもと・けんたろう)
研修生、ミニツアーを経験後、ティーチングレッスンとしての活動を開始。2012年、パターレッスン専用スタジオ「パットラボ」を開設。スコアメイクに重要なショートゲーム改善の研究を進める。2018年、PGAティーチングプロアワードで最優秀賞受賞。技術だけではなく、豊富な知識と理論的データに基づくレッスンには、全国から生徒が通っており、高い信頼を得ている。「GPC恵比寿」主宰。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/8/4 発売号より転載)
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