国内男子
思い出はつきません!日大ゴルフ部OB宮本勝昌と矢野東のラウンジトーク
2021年10月15日(金)午前11:40
プロゴルファーの宮本勝昌と矢野東が2021年10月放送中のCSゴルフネットワーク「ゴルフ真剣勝負 the MATCH 宮本勝昌vs矢野東~日大ゴルフ部OB3マッチトーナメント~」のなかでラウンジトーク。
90年代に名門日本大学ゴルフ部で研鑽を重ねたおふたりですが、いろいろな思い出があるようです。
矢野 「私にとって『高橋竜彦先輩』は、『神様』のような存在です」ですかね。
宮本 そうだったんですね。
矢野 高橋先輩は僕が1年のときのキャプテンだったんですよ。当時めちゃくちゃ怖くて。そもそも僕が入った頃の日大ゴルフ部って、「世の中にこんな組織があるんだ」というくらい厳しかったですからね。中でも高橋先輩は怖くて目を合わさないようにしてましたもん。目が合ったら終わりなんで(笑)。
宮本 そんなに怖かったの?
矢野 当時は、ですけどね。卒業してプロの世界に入ってからは、「えっ、こんなにいい人だったの?」ってビックリしましたけどね。高橋先輩も、「いや~、オレもキャプテンだったから、ああいう風にせざるを得なかったんだよ」って言い訳をしてらっしゃいましたけど、ホント怖かったです。
宮本 確かに、私なんかも下級生のころは夜中に呼び出されたり、牛丼を買いに行かされたりしていましたよ。
矢野 そういえば怖かった人がもう1人いました。原口鉄也先輩。高橋先輩と同学年で副キャプテンだったんですけど、この人も怖かった(笑)。
宮本 私からすれば高橋も原口も3年のときの1年ですからね。可愛い後輩というか、大学時代は私の運転手をしてくれていましたよ。
矢野 僕はお2人の運転手をさせていただきました(笑)。
宮本 そういう思い出っていつまでも忘れませんよね。今は笑い話になるようなネタが尽きない。
矢野 ホント、今はいい思い出です。
―続きまして宮本プロには、「私が選んだ日大ゴルフ部レジェンドBEST3」というテーマでお話をお願いします。
宮本 3人に絞るとすれば、『倉本昌弘、丸山茂樹、片山晋呉』の3人ですかね。まず、倉本先輩は皆さんもご存じの通り、アマチュア時代にプロの試合に勝った初めてのゴルファー。今でこそそういう選手が何人か出てきていますが、当時は考えられなかったし、今以上にセンセーショナルなことだったんじゃないかと思いますね。しかも、デビュー後4試合で3勝を飾り、ルーキーイヤーで賞金ランク2位。さらにその後も、40代のときに出たでレギュラーツアーで59を出したり、シニアでも活躍したり、60歳を過ぎてからも優勝するなど、何十年もトップで活躍している。本当に凄い人だと思います。
―2人目の丸山茂樹プロとは学生時代に接点がありますよね。
宮本 そうです。私が1年のとき4年でした。学生時代から突出した存在でしたが、プロになってからも活躍して、特に米ツアー3勝はさすが丸山先輩というところですね。米ツアーに腰を据えて戦ったのも初めてで、今、松山英樹ら若い世代が米ツアーにチャレンジできるのも、丸山先輩の活躍があったからだと思います。
―最後に、片山プロについて。
宮本 片山晋呉は同級生なんですが、あの小さい体で永久シードを獲得したことに敬意を表したいですね。人間的にも成長したというか、10年くらい前まではクセが強かったのですが5年前くらいからメチャクチャいいヤツになったんですよ(笑)。あいかわらず上手くなりたいという貪欲さを失わず、とかく人と違うことをやりたがるけど、僕に対してはもちろん他の人に対しても気を遣うなど、「あれ? 晋呉、どうしちゃったの?」みたいになりましてね。周りの評価はどうなのか知りませんが、本当にいいヤツです。
矢野 宮本先輩と片山先輩ってあまり仲良くないって勝手に思い込んでいたんですけど、片山先輩はどうして変わられたんですかね?
宮本 どうしてだろうね。もともと昔から本が好きだったし、研究熱心でいいものは取り入れたりしていたけど、それがいい方向に向かったのかな。左手で箸を持って右脳を鍛えるとか、左打ちで素振りをして左右のバランスを保つといったことをジュニアのころからやっていたけど、そういう真っ直ぐなところに人間味が加わったのかもしれませんね。
矢野 なるほど。
宮本 晋呉だけじゃなくて、要のこともちょっと褒めたほうが良かったかな(笑)。横尾要はもともといいヤツですよ。普通歳を取ったら角が取れて丸くなるっていうけど、あいつの場合、角がどんどん鋭利になっている。
矢野 ぜんぜん褒めてませんよ(笑)。
(編注:横尾要も日大同期で宮本・片山とともに「日大三羽烏」と呼ばれたことは有名)
―日大ゴルフ部ならではのルール、しきたりみたいなものはありましたか?
宮本 時代が90年代初頭ですからね。そのときの当たり前が今では通用しなものが多いので、ここではちょっと口にはできないですね(笑)。
―当時の練習でプロになってから役に立ったものってありますか?
宮本 ないですね(笑)。そもそも練習は個人練習が中心でしたから。
矢野 みんなで集まることはあまりなかったですね。
宮本 春と夏の合宿ぐらいですよね。レギュラーの人たちは試合が頻繁にあるので、そこで切磋琢磨していたんだと思います。
―キャンパスライフは?
宮本 ゼロですね(笑)。ゴルフ漬けの4年間でした。
矢野 僕もゼロです。日大生という感覚もなかったし、ゴルフ部自体が、部活という感じじゃなかったですもんね。
―矢野プロは今年からYouTubeを始められたそうですね。
矢野 今年の3月から始めてます。
宮本 どんな内容なんですか?
矢野 レッスンからファッションまでゴルフに関する様々な情報を発信しています。
宮本 本格的ですね。
矢野 いえいえ、まだ自慢するほどのものではなくて。自分がやりたいことができていない状況なんです。
―YouTubeというと自由に何でもできるイメージがありますが。
矢野 僕もそう思っていたんですが、登録者数を増やすためにはそれなりのコツがいるそうで、自分が「いいなあ」「やりたいなあ」と思ったことはダメらしんですよ。今は、専属の放送作家さんがいて、企画を決めてもらってやっているという感じです。
―これまでの中で一番バズったのは?
矢野 レッスンでいうとフェアウェイウッドを上手く打つコツですね。自分で言うのも何ですが、僕のYouTubeレッスンは、きちんと理屈で理解してもらえるようにしているので、わかりやすいと思うんですよ。一般的にプロゴルファーって、自分の感覚で教える人が多いと思いませんか?
宮本 基本、“感覚”ですよね。
矢野 そうですよね。でも僕は理屈も説明しています。
宮本 それはいいことですね。
矢野 でもまだまだです。去年から勉強をしているんですけど、今は育てている途中というか。
宮本 「育てる」っていうのはいい言葉ですね。
―今後、どういう企画をやりたいと思っているんですか?
矢野 バラエティー系のものや、ゴルフの対戦系などもやってみたいなと。今のところ、全くゴルフをやったことがない人が見ても理解できる地味なコンテンツが多いのですが、もうちょっと面白そうなのをやりたいと思っています。そうだ、宮本先輩、今度出演してもらっていいですか?
宮本 もちろん。
矢野 今はその段階ではないらしいんですが、もうちょっと成長したらオファーしたいなと思っています。現在、登録者数が今2万人ぐらいなんで、いろんな人から見られるようになってからお願いしたいと。
宮本 そのときには片山、横尾、宮本の3人で出演させていただきますよ。ゴルフ界のダチョウ倶楽部みたいな感じで(笑)。
矢野 いやいやそれヤバイっすよ。僕にしてみれば皆さんレジェンドですからね。僕が大学に入ってプロになりたいと思ったときに華々しく活躍していた先輩方ですからね。3人いっぺんとなるとこっちが緊張してしまいます。実際、丸山先輩の印象は強烈だけど、それよりも上の世代になると、「あっ、日大OBなんですね」って感じですからね。
宮本 確かに5年も違うと憧れの先輩も変わってきますよね。
矢野 それはともかくYouTube、しっかり成長させますので、ぜひそのときはお願いします。
宮本 私も楽しみにしています。
90年代に名門日本大学ゴルフ部で研鑽を重ねたおふたりですが、いろいろな思い出があるようです。
「世の中にこんな組織があるんだ!」上下関係が厳しかった90年代の日大ゴルフ部
―お2人とも日大ゴルフ部出身ということで、日大ゴルフ部絡みのお話を伺いたいと思います。まず矢野プロから。「私にとって○○は○○のような存在です」というテーマでお話をいただけないでしょうか。矢野 「私にとって『高橋竜彦先輩』は、『神様』のような存在です」ですかね。
宮本 そうだったんですね。
矢野 高橋先輩は僕が1年のときのキャプテンだったんですよ。当時めちゃくちゃ怖くて。そもそも僕が入った頃の日大ゴルフ部って、「世の中にこんな組織があるんだ」というくらい厳しかったですからね。中でも高橋先輩は怖くて目を合わさないようにしてましたもん。目が合ったら終わりなんで(笑)。
宮本 そんなに怖かったの?
矢野 当時は、ですけどね。卒業してプロの世界に入ってからは、「えっ、こんなにいい人だったの?」ってビックリしましたけどね。高橋先輩も、「いや~、オレもキャプテンだったから、ああいう風にせざるを得なかったんだよ」って言い訳をしてらっしゃいましたけど、ホント怖かったです。
宮本 確かに、私なんかも下級生のころは夜中に呼び出されたり、牛丼を買いに行かされたりしていましたよ。
矢野 そういえば怖かった人がもう1人いました。原口鉄也先輩。高橋先輩と同学年で副キャプテンだったんですけど、この人も怖かった(笑)。
宮本 私からすれば高橋も原口も3年のときの1年ですからね。可愛い後輩というか、大学時代は私の運転手をしてくれていましたよ。
矢野 僕はお2人の運転手をさせていただきました(笑)。
宮本 そういう思い出っていつまでも忘れませんよね。今は笑い話になるようなネタが尽きない。
矢野 ホント、今はいい思い出です。
宮本勝昌が選んだ日大ゴルフ部3人のレジェンド
―続きまして宮本プロには、「私が選んだ日大ゴルフ部レジェンドBEST3」というテーマでお話をお願いします。
宮本 3人に絞るとすれば、『倉本昌弘、丸山茂樹、片山晋呉』の3人ですかね。まず、倉本先輩は皆さんもご存じの通り、アマチュア時代にプロの試合に勝った初めてのゴルファー。今でこそそういう選手が何人か出てきていますが、当時は考えられなかったし、今以上にセンセーショナルなことだったんじゃないかと思いますね。しかも、デビュー後4試合で3勝を飾り、ルーキーイヤーで賞金ランク2位。さらにその後も、40代のときに出たでレギュラーツアーで59を出したり、シニアでも活躍したり、60歳を過ぎてからも優勝するなど、何十年もトップで活躍している。本当に凄い人だと思います。
―2人目の丸山茂樹プロとは学生時代に接点がありますよね。
宮本 そうです。私が1年のとき4年でした。学生時代から突出した存在でしたが、プロになってからも活躍して、特に米ツアー3勝はさすが丸山先輩というところですね。米ツアーに腰を据えて戦ったのも初めてで、今、松山英樹ら若い世代が米ツアーにチャレンジできるのも、丸山先輩の活躍があったからだと思います。
―最後に、片山プロについて。
宮本 片山晋呉は同級生なんですが、あの小さい体で永久シードを獲得したことに敬意を表したいですね。人間的にも成長したというか、10年くらい前まではクセが強かったのですが5年前くらいからメチャクチャいいヤツになったんですよ(笑)。あいかわらず上手くなりたいという貪欲さを失わず、とかく人と違うことをやりたがるけど、僕に対してはもちろん他の人に対しても気を遣うなど、「あれ? 晋呉、どうしちゃったの?」みたいになりましてね。周りの評価はどうなのか知りませんが、本当にいいヤツです。
矢野 宮本先輩と片山先輩ってあまり仲良くないって勝手に思い込んでいたんですけど、片山先輩はどうして変わられたんですかね?
宮本 どうしてだろうね。もともと昔から本が好きだったし、研究熱心でいいものは取り入れたりしていたけど、それがいい方向に向かったのかな。左手で箸を持って右脳を鍛えるとか、左打ちで素振りをして左右のバランスを保つといったことをジュニアのころからやっていたけど、そういう真っ直ぐなところに人間味が加わったのかもしれませんね。
矢野 なるほど。
宮本 晋呉だけじゃなくて、要のこともちょっと褒めたほうが良かったかな(笑)。横尾要はもともといいヤツですよ。普通歳を取ったら角が取れて丸くなるっていうけど、あいつの場合、角がどんどん鋭利になっている。
矢野 ぜんぜん褒めてませんよ(笑)。
(編注:横尾要も日大同期で宮本・片山とともに「日大三羽烏」と呼ばれたことは有名)
―日大ゴルフ部ならではのルール、しきたりみたいなものはありましたか?
宮本 時代が90年代初頭ですからね。そのときの当たり前が今では通用しなものが多いので、ここではちょっと口にはできないですね(笑)。
―当時の練習でプロになってから役に立ったものってありますか?
宮本 ないですね(笑)。そもそも練習は個人練習が中心でしたから。
矢野 みんなで集まることはあまりなかったですね。
宮本 春と夏の合宿ぐらいですよね。レギュラーの人たちは試合が頻繁にあるので、そこで切磋琢磨していたんだと思います。
―キャンパスライフは?
宮本 ゼロですね(笑)。ゴルフ漬けの4年間でした。
矢野 僕もゼロです。日大生という感覚もなかったし、ゴルフ部自体が、部活という感じじゃなかったですもんね。
YouTubeチャンネルはじめました!矢野東
―矢野プロは今年からYouTubeを始められたそうですね。
矢野 今年の3月から始めてます。
宮本 どんな内容なんですか?
矢野 レッスンからファッションまでゴルフに関する様々な情報を発信しています。
宮本 本格的ですね。
矢野 いえいえ、まだ自慢するほどのものではなくて。自分がやりたいことができていない状況なんです。
―YouTubeというと自由に何でもできるイメージがありますが。
矢野 僕もそう思っていたんですが、登録者数を増やすためにはそれなりのコツがいるそうで、自分が「いいなあ」「やりたいなあ」と思ったことはダメらしんですよ。今は、専属の放送作家さんがいて、企画を決めてもらってやっているという感じです。
―これまでの中で一番バズったのは?
矢野 レッスンでいうとフェアウェイウッドを上手く打つコツですね。自分で言うのも何ですが、僕のYouTubeレッスンは、きちんと理屈で理解してもらえるようにしているので、わかりやすいと思うんですよ。一般的にプロゴルファーって、自分の感覚で教える人が多いと思いませんか?
宮本 基本、“感覚”ですよね。
矢野 そうですよね。でも僕は理屈も説明しています。
宮本 それはいいことですね。
矢野 でもまだまだです。去年から勉強をしているんですけど、今は育てている途中というか。
宮本 「育てる」っていうのはいい言葉ですね。
―今後、どういう企画をやりたいと思っているんですか?
矢野 バラエティー系のものや、ゴルフの対戦系などもやってみたいなと。今のところ、全くゴルフをやったことがない人が見ても理解できる地味なコンテンツが多いのですが、もうちょっと面白そうなのをやりたいと思っています。そうだ、宮本先輩、今度出演してもらっていいですか?
宮本 もちろん。
矢野 今はその段階ではないらしいんですが、もうちょっと成長したらオファーしたいなと思っています。現在、登録者数が今2万人ぐらいなんで、いろんな人から見られるようになってからお願いしたいと。
宮本 そのときには片山、横尾、宮本の3人で出演させていただきますよ。ゴルフ界のダチョウ倶楽部みたいな感じで(笑)。
矢野 いやいやそれヤバイっすよ。僕にしてみれば皆さんレジェンドですからね。僕が大学に入ってプロになりたいと思ったときに華々しく活躍していた先輩方ですからね。3人いっぺんとなるとこっちが緊張してしまいます。実際、丸山先輩の印象は強烈だけど、それよりも上の世代になると、「あっ、日大OBなんですね」って感じですからね。
宮本 確かに5年も違うと憧れの先輩も変わってきますよね。
矢野 それはともかくYouTube、しっかり成長させますので、ぜひそのときはお願いします。
宮本 私も楽しみにしています。
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