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アダム・スコットが使って話題となったハート型パター「Directed Force2.1」とは
2019年5月23日(木)午後3:15
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CS放送ゴルフネットワークで放送中の番組「みんなのPGAツアー」で、PGAツアー出場選手の気になるギアを紹介する「みんなのギア情報局」。ギアライターのコヤマカズヒロさんが解説します。今回のテーマは、アダム・スコット選手が使用したことで話題となったパター「Directed Force2.1」。全米プロゴルフ選手権では長尺パターを使用していましたが、今年の始めはこのパターを使用していました。その特徴とは?
その後、2016年にはクローグリップを採用してザ・ホンダクラシックとWGC-キャデラックチャンピオンシップで連勝。一時は長尺パターなしでもパッティングが改善したように見えたアダム選手ですが、ここ2年以上優勝がなく、世界屈指のショット力に対して、どうしてもパッティングが足を引っ張っていることは否めません。
そんなアダム・スコット選手が今年新たに選んだのは「Directed Force2.1」というパターでした。ヘッドの後ろがハート形に見える、とても変わった形状のパターです。
ほかのパターとの違いとしては、まずグリップが斜めに装着されています。これは自然とアッパーブローの軌道でボールを捉えられるようにするため。構えてみると、意外とこれが違和感がないんです。
そして最大の特徴が、ストローク中にフェース面の向きが変わらない「ライアングルバランス」という機能です。専用の器具でテストしてみるとよくわかるのですが、フェースの開閉が起こらず、常に同じ向きを向くように動こうとするんです。実はこのヘッドの動き、長尺パターにすごく似ているんですよね。アダム選手が試合で使い始めたのも長尺のようなフィーリングでストロークしたいという気持ちの表れではないでしょうか。
先日のマスターズでは2日目を終わって首位と好調でした。この「Directed Force2.1」の良さがオーガスタでも発揮されたわけですが、一方で3日目の朝にはアダム選手は別のパターをテストしていたっていう情報もあったり、全米プロゴルフ選手権では長尺パターを使用していました。アダム・スコット選手自身は、まだパッティングに課題を感じているようです。
(写真:Getty Images)
長尺と同じ感覚で打てる「ライアングルバランス」を搭載したパター
アダム・スコット選手は、長尺パターを使って初めてマスターズに勝った選手。世界ランキング1位にもなりました。しかし、2016年に胸やお腹などにパターを固定して支点を作るアンカリング打法が禁止になりました。アダム選手も長尺パターを胸で固定していたので、パッティングスタイルの変更に迫られたのです。その後、2016年にはクローグリップを採用してザ・ホンダクラシックとWGC-キャデラックチャンピオンシップで連勝。一時は長尺パターなしでもパッティングが改善したように見えたアダム選手ですが、ここ2年以上優勝がなく、世界屈指のショット力に対して、どうしてもパッティングが足を引っ張っていることは否めません。
そんなアダム・スコット選手が今年新たに選んだのは「Directed Force2.1」というパターでした。ヘッドの後ろがハート形に見える、とても変わった形状のパターです。
ほかのパターとの違いとしては、まずグリップが斜めに装着されています。これは自然とアッパーブローの軌道でボールを捉えられるようにするため。構えてみると、意外とこれが違和感がないんです。
そして最大の特徴が、ストローク中にフェース面の向きが変わらない「ライアングルバランス」という機能です。専用の器具でテストしてみるとよくわかるのですが、フェースの開閉が起こらず、常に同じ向きを向くように動こうとするんです。実はこのヘッドの動き、長尺パターにすごく似ているんですよね。アダム選手が試合で使い始めたのも長尺のようなフィーリングでストロークしたいという気持ちの表れではないでしょうか。
先日のマスターズでは2日目を終わって首位と好調でした。この「Directed Force2.1」の良さがオーガスタでも発揮されたわけですが、一方で3日目の朝にはアダム選手は別のパターをテストしていたっていう情報もあったり、全米プロゴルフ選手権では長尺パターを使用していました。アダム・スコット選手自身は、まだパッティングに課題を感じているようです。
(写真:Getty Images)
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