キャディの世界もAIの波が到来!? 人間キャディ vs AIキャディ世紀の対決
2019年1月29日(火)午後4:30
日々のニュースでもはや見聞きしない日はない「AI(人工知能)」という言葉。ゴルフ界でもフェースデザインにAIを採用したドライバーが発売されるなど話題になっています。
そんななか、もし「キャディ」が「AI」化されたらどうなるのか。CS放送ゴルフネットワークで放送中の特別番組「ザ・シンギュラリティ~人間対AI 天下分け目のゴルフ対決~」で、「人間キャディ vs AI搭載IoTガジェット」による9ホールのマッチプレーが行われました。
「シンギュラリティ(技術的特異点)」とは、“人工知能が人類の知恵を凌駕し文明進歩の主役に躍り出る時点(番組調べ)”という意味。将来、キャディの仕事が奪われてしまうかもしれない、そんな危機感を抱くプロキャディの杉澤伸章さんがオーガナイザーとなり番組は進行。
人間チームのプレーヤーは、お笑いコンビ・ココリコの遠藤章造さん。そして、キャディにはなんと昨年まで松山英樹選手の専属キャディを務めていた進藤大典さんが参戦。対するAIサイドのプレーヤーには、あの「沢村賞」を2度受賞している元福岡ソフトバンクホークス斉藤和巳さんが、IoTガジェット「Arccos(アーコス)」をキャディとして迎え撃ちます。
この「Arccos」は、クラブに取り付けるアタッチメントとスマートフォンアプリを活用してデータを収集。人工知能によるビッグデータ解析を行うことができ、コースではGPSによるショットマッピングに加えて、残距離の表示だけでなく高低差や風などを総合的に解析した感覚距離や、登録されたユーザーデータからそのユーザーのクセやミス発生率などを加味したアドバイスの提示を行うことができるといいます。
斉藤さんは「このArccosには僕のデータや癖が全部入っていますので、僕を一番わかってくれています。世の中のキャディの方の仕事を奪いに行きます」と宣戦布告。一方遠藤さんは「AIの素晴らしさもわかるんですが、今までいろんな経験をしてきた進藤さんがキャディなので、絶対に負けたくないですね」と意気込みます。
戦いの舞台は茨城県の霞ヶ浦国際ゴルフコース。収録当日は常時7〜8メートルの風が吹くタフなコンディションのなか、スタートホールの10番ホール380ヤードパー4から早くも衝撃の展開が。人間代表・進藤キャディが収録前に調べたコースメモを元に遠藤さんへ攻略ルートを伝えるなか、AIキャディの「Arccos」は、斉藤さんのショット傾向や天候、風、コースマップなどを総合的に分析しはじき出したティーショットクラブはなんと4番アイアン。現場には「Arccos,只者ではない」という空気感が張り詰めます。
芸能界でも指折りのゴルフ好き&腕前を誇る遠藤さんと、球界のエースとして一時代を築いたトップアスリートの斉藤さんというプレーヤーの技量はもちろんですが、局面に応じてそれぞれのキャディの助言がプレーに影響していきます。一進一退の攻防となった人間キャディ対AIキャディの結末は果たして!?