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海外男子

年間メジャー2勝の最強・男 ブルックス・ケプカを振り返り

2018年12月26日(水)午前10:58

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 ブルックス・ケプカ(米)は2017年の全米オープンゴルフ選手権でメジャー初制覇。同年の国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」では通算20アンダーと後続に9打差をつけ連覇を果たしたが、2018年は更にパワーアップした。

 6月の全米オープンは「最難」といわれているニューヨーク州のシネコックヒルズGCで開催。午前と午後で天候が変わるなどビッグスコアを叩き出す選手もいれば、大きく落とす選手もいた。その中でケプカは安定したプレーを展開し通算1オーバーで連覇。「試されるようなタフなコンディションが好き。限界ギリギリを楽しむ事ができる」と精神的な強さをみせた。

 そして8月の全米プロゴルフ選手権(ミズーリ州/ベルーフCC)でも精神的な強さ、そして優しさをみせた。タイガー・ウッズ(米)が優勝争いに絡み、もちろんケプカへの応援もあったが、ほとんどがウッズの復活Vを期待していた。

 ケプカは最終日最終組で全ての状況を把握しながらのプレー。「歓声で何が起きているか分かった」とラウンド後に述べたようにウッズが猛追している事も分かっていた。しかし、そんなプレッシャーをものともせず優勝。しかも、ウィニングパットを最後にしなかったのが印象に残った。

 ケプカのバーディパットはわずかに外れタップイン・ウィニングパットの距離に。普通ならマークをするのだがザ・紳士のケプカは違った。同組のアダム・スコット(豪)に一言かけ、お先をしたのだ。スコットは決めれば2位タイという大事なバーディパットを残しており、マークをすると邪魔になってしまうというケプカの優しさだった。

 同一年に全米オープンと全米プロ優勝という偉業を成し遂げたケプカは、世界ランク1位の状態で再び宮崎に来てくれた。3連覇はならずも豪快なショットから繊細なショットまで世界の技を見せてくれた。2018年の最優秀選手賞に輝き、まさに最強。新シーズン早々にザ・CJカップ at ナインブリッジズで優勝するなど勢いは止まらない。

 ツアー通算5勝のうちメジャーが3勝とビッグトーナメントにめっぽう強い28歳が次に目指すのは、グリーンジャケット獲得だ。

(写真提供:Getty Images)
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