海外男子
タイガーの復活は過酷なリハビリを乗り越えたフェードボールにあった
2018年11月29日(木)午前10:45
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今年9月のプレーオフシリーズ最終戦ツアーチャンピオンシップで5年ぶり米男子ツアー通算80勝目を挙げたタイガー・ウッズ。29日からは年内最後となるタイガーがホストの招待試合ヒーローワールドチャレンジが行われますが、今年のゴルフ界最大のニュースといえる驚異的な復活劇について、CS放送「ゴルフネットワーク」の解説陣にお話を伺いました。今回はツアープロコーチの内藤雄士氏のコメントです。
シーズン序盤のスイングは怪我明けという事もあり、背中の張りをかばいながら身体のねじれを少なくしてドローを打っていましたけど、得意のフェードがなかなか上手く決まらないという状態が続いていました。それが日を追うごとに身体のキレが増してスイングが良くなっていきましたね。
なので、スイングは明らかに変わっていきました。最初の頃はねじれが少ないところから体を起こしながらドローボールを打つフォームから、前傾姿勢を変えずねじれを使って前傾をキープして振り抜きフェードを打つフォームに変わったので、これは過酷なリハビリを乗り越えたタイガー・ウッズの成果だと思います。
恐らく世界中のゴルフ関係者がタイガーの復活は無いと思い、正直自分も思っていましたけど、今回の優勝を受けてツアー最多優勝はあると思います。不可能だと思っていた事を覆した訳ですからね。
(CS放送ゴルフネットワーク「みんなのPGAツアー 2018年10月号」より)
作戦が完璧にマッチしたツアーチャンピオンシップ
私は1997年のマスターズ優勝から観てきたので「タイガー・ウッズは強い」ってイメージがありましたけど、怪我もありもう戻ってこないのではないかと思っていただけに、今回の優勝は感動しました。試合に出場するだけでもタイガーに感謝しなければならないのに、それがツアーチャンピオンシップまで行って、さらにそこで優勝するわけですから。夢のようで信じられなかったです。日を追うごとに変わっていったスイング
ツアーチャンピオンシップのタイガーは、飛距離を少し抑えて全部フェードボールでフェアウェイをキープしていたのが良かったですよね。後半16番のようにドローボールが必要な時に少しミスはありましたけど、このようなプレーは元々上手い選手なので、フェアウェイに置いてアイアンでグリーンに乗せるという作戦が完璧にマッチしていたと思います。シーズン序盤のスイングは怪我明けという事もあり、背中の張りをかばいながら身体のねじれを少なくしてドローを打っていましたけど、得意のフェードがなかなか上手く決まらないという状態が続いていました。それが日を追うごとに身体のキレが増してスイングが良くなっていきましたね。
なので、スイングは明らかに変わっていきました。最初の頃はねじれが少ないところから体を起こしながらドローボールを打つフォームから、前傾姿勢を変えずねじれを使って前傾をキープして振り抜きフェードを打つフォームに変わったので、これは過酷なリハビリを乗り越えたタイガー・ウッズの成果だと思います。
2018年 ツアーチャンピオンシップ
不可能を可能にしたタイガー
ツアー通算79勝を挙げてメジャー大会も14勝しているので、引退してレジェンドとして試合に出場するだけでも良かったのに、厳しいリハビリを乗り越えてまたもう一度戻ってくるモチベーションがどこから沸いてきていたのか。最初自分には分からなかったですけど、本人のコメントで「まだ自分がやらなければいけない事が残っている」って聞いた時に、ここにモチベーションがあったのかと思いました。恐らく世界中のゴルフ関係者がタイガーの復活は無いと思い、正直自分も思っていましたけど、今回の優勝を受けてツアー最多優勝はあると思います。不可能だと思っていた事を覆した訳ですからね。
2017年 ヒーローワールドチャレンジ
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