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高見和宏「ボールの位置を見続けるくらいの意識」 バンカー越えのアプローチ攻略法

2018年10月26日(金)午後0:00

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 アプローチはそれほど苦手じゃないのに、“バンカー越え”(写真①)となるととたんにミスをする。アマチュアゴルファーの中にはそういう人も多いのではないでしょうか?
 

写真①

 何故ミスをするか? 最も大きいのは気持ちの問題だと思います。

 何とかバンカーを越したいという気持ちが強くなり、ボールの行方を追ってヘッドアップしてしまうというパターンです(同②)。
 

同②

 ヘッドアップが何故いけないかというと、顔が上がってしまうことで右肩が下がってしまうからです。その結果、ダフリも出るし、トップも出る。言い換えれば、同③のようにボールの位置を見続けるくらいの意識で打てば、それほど大きなミスにはならないのです。
 

同③

 さらにバンカー越えの精度を高めたいという人は、次のことに注意してスイングするようにしてください。

 まずは目標方向に対して真っすぐ立つ。バンカー越えだからといって球を高く上げる必要はないので、スクエアに立って、フェースもロフト通りに構えてください。

 次に少し左足体重で構えることも重要なポイントになってきます。基本的に小さなアプローチショットなので、大きな体重移動は必要ないからです。その点、最初から体重を左に乗せてインパクトの形を作っておけば、体も動きづらくなるので大きなミスにはならないはずです。

 同様に、フォロースルーで体を送り込む必要もありません。距離に応じたバックスイングをしたら、しっかりインパクトしてあとは成り行きでOK。間違ってもフィニッシュまで体を持っていこうとはしないようにしましょう。

 もうひとつ付け加えておきたいのは、ダウンスイングにおいても、いつもと同じようにヘッドを上から入れること。“○○越え”となると、ついついすくい打ちたくなるものですが、ウェッジには大きなロフトが付いているので、芯に当たればボールは上がるようになっています。

 とにかくしっかりスイングしてボールを芯でとらえることです。そうすれば勝手にバンカーは越えてくれます。

高見和宏(たかみ・かずひろ)
1959年北海道生まれ。大学に入ってからゴルフを始め、卒業後は習志野CCの研修生に。その後、尾崎将司に憧れてジャンボ軍団入りして長打力を磨くが、ショットが安定せず10回目のプロテストでようやく合格。ツアー初優勝は9年目の94年だったが、翌年にはツアー2勝目を挙げた。シニアツアーでも2勝を飾っている。

  【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2018/10/18  発売号より転載)
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