K.ウェブ10代旋風一蹴、意地の大逆転Vで通算40勝! 野村39位タイ
2014年2月16日(日)午後5:09
大ベテラン、カリー・ウェブ(豪)がティーンエージャー旋風をものともせず大逆転でツアー通算40勝目を挙げた。
米女子ツアーのISPSハンダ・オーストラリアン女子オープンは現地時間16日、オーストラリアのザ・ビクトリアGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日13位タイにつけていたウェブは難コンディションとプレッシャーに上位がスコアを崩す中、着実にバーディを積み重ね4アンダー68(6バーディ、2ボギー)をマーク。ホールアウトした時点で通算12アンダーまでスコアを伸ばしリーダーボードの最上段に躍り出た。
あとは後続の結果を待つばかり。と、格上のグランドスラマーの貫禄に圧倒された若い上位選手たちが次々と崩れ、前日コースレコードの『62』を叩き出しトップタイに浮上していたシェラ・チョイ(韓)が最終ホールでバーディを逃し通算11アンダーに終わったことでウェブが1打差で栄冠をつかみ取った。
前週地元で行われた欧州&豪州女子ツアー共催のボルビックRACVレディスマスターズでは過去8勝のウェブがまさかのスコア誤記(過少申告)で失格するという不名誉な形でコースを去っていた。その大会でタイガー・ウッズ(米)の姪っ子シャイアン・ウッズ(米)が優勝を飾って世界中が大騒ぎ。しかも今大会では10代のリディア・コ(ニュージーランド)やリー・ミンジ(豪/アマチュア)が優勝戦線を賑わし若手ばかりに注目が集まっていた。
そんな若手の台頭にストップをかけたのが39歳の大ベテラン。ツアー屈指のショットメーカーが健在ぶりを地元のファンの前で大いにアピールした。
ツアー初優勝を狙ったチョイはまたしても1打に泣き単独2位。この日4アンダー68をマークしたポーラ・クリーマー(米)が通算10アンダーでカリーン・イシャー(仏)、コと並び3位タイに食い込み、ステイシー・ルイス(米)が通算9アンダー6位タイに入ったが、優勝が期待された17歳のリーは最終日にスコアを6つ落とし通算7アンダー11位タイに終わっている。
その他、豪州2連勝を目指したウッズは通算4アンダー23位タイ。予選ラウンドを盛り上げた世界ランク2位のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)はまさかの8オーバー80を叩き通算2アンダー28位タイで終戦した。
日本勢は16位タイからスタートした野村敏京が12番までに8ボギーを叩く大乱調。ようやく終盤になって落ち着きを取り戻し15番と17番でバーディを奪ったものの、6オーバー78と崩れ通算1アンダー39位タイに終わっている。上原彩子は2バーディ、4ボギー、1ダブルボギーと苦しみ4オーバー76。通算イーブンパー45位タイと課題が残る最終日となってしまった。