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テレサ・ルー「飛びの秘訣は、バックスイングでスエーしないこと」

2018年6月29日(金)午後0:10

 私がスイングで気を付けているの、バックスイングで右サイドに体が流れないことです。

 写真①のように右サイドに体が流れると、上体がしっかり捻れなくなり、バックスイング~トップでパワーを溜めることができないからです。また、体が流れることによってスイングの軸もズレてしまうので、芯に当たる確率も低くなってしまいます。

写真①
 
 特に注意しなければいけないのは、ドライバーなど飛距離が求められるクラブ。私も、ドライバーを手にすると強く叩きたくなり、ついつい体を使ってしまうのですが、そういうときに、右に流れるスエーが起こりやすくなります。

 そうならないためにも、しっかり右サイドで体重を受け止めて、下半身を動かさず上体だけをひねるように意識しています。そうすれば、ゴムのように体がねじられ、そのねじれがきちんと元に戻るので、芯に当たる確率も高くなるし、より大きなエネルギーが溜まり、それが放出されることによって飛距離も伸びるというわけです(同②)。

同②

 右サイドを意識しただけでは右へのスエーが止まらないという人は、バックスイングのとき、左ヒザを意識するといいでしょう。

 スエーする人の左ヒザは、バックスイングの際、ほとんどの場合内側に入ってしまっています(同③)。そこで、この動きを押さえるのです。

同③

 具体的には、構えたときに左ヒザを正面に向け、テークバックはもちろん、体を捻り始めてからもヒザの向きをキープしておきます(同④)。これさえ意識しておけば、右サイドへのスエーは押さえられるのです。

同④

 アマチュアゴルファーの中には、このように体の動きを制限すると飛距離が出ないと思っている人も多いようですが、たとえスイングがコンパクトになっても、下半身の動きが小さいほうが間違いなく飛距離は出ます。皆さんも安定したスイングで飛距離アップを目指してください。

テレサ・ルー
1987年10月13日台湾生まれ。本名は盧暁晴(ルー・シャオチン)。2006年米ツアー参戦時からテレサ・ルーを名乗る。11年から日本ツアーに専念。13年、日米共同開催のミズノクラシックで初優勝。大舞台に強く、日本女子オープン、日本女子プロ、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの3冠を達成。国内ツアー通算16勝。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2018/6/21発売号より転載)
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