ノーボギーで首位発進のスピースはFWキープ36%でもグリーンを外したのはわずかに3回
2017年7月21日(金)午前6:23
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全英オープン初日、ジョーダン・スピース、ブルックス・ケプカ、マット・クーチャーの3人が5アンダーで首位に立った。スピースは気温が低くて、冷たい風が吹く午前スタートの中でノーボギーと完璧なゴルフで難コース「ロイヤルバークデールGC」を攻略。自身初の全英制覇に向けて好スタートを切った。
「今日のスピースはアイアンショットの精度が抜群に良かった」と振り返るのはゴルフネットワークで前半の解説を務めた佐藤信人プロ。
【大会初日、前半の解説を務めた佐藤信人プロ】
「今シーズンのスピースはパーオン率やプロキシミティ(アイアンショットのカップまでの平均飛距離)が良いですし、好調なアイアンショットが初日の結果にも表れています」と解説するように今季のパーオン率は5位、ストローク・ゲインド・アプローチ・ザ・グリーンは1位、プロキシミティ・トゥ・ホールは3位とアイアン関連のスタッツで上位に入っている。
【2016-17シーズン J.スピース スタッツ】
・パーオン率:5位
・ストローク・ゲインド・アプローチ・ザ・グリーン :1位
※パー3のティショット及びパー4とパー5での2打目
プロキシミティ・トゥ・ホール:3位
※アプローチショットのカップまでの平均距離
・ファアウェイ・プロキシミティ:1位
※ファエウェイからのアプローチショットとパー3のティーショットのカップまでの平均距離
・ラフ・プロキシミティ:4位
※ラフからのアプローチショットのカップまでの平均距離
全英オープン初日のスタッツを見てもフェアウェイキープはわずかに36%(5/14)ながらも、パーオン率は83%(15/18)を記録している。
「ドライバーを大きく曲げることもあったし、フェアウェイキープ率は良くないですが絶対に打ってはいけないサイドには曲げていなかったのが良かったですね。ロイヤルバークデールGCはドッグレッグのホールが多いので、フェアウェイを突き抜けてラフにいくこともあります。フェアウェイに近いところで外していればラフも浅いし、打てるところも多い」
ティーショットは必ずグリーンを狙えるところに置いていくマネジメントに加えて、好調なアイアンショットを武器に高いパーオン率をマークしたスピース。バーディチャンスにつける回数が多かったが、「ノーボギーの裏には苦しい状況でのパーセーブがあった」と佐藤プロは振り返る。
「バーディパットをオーバーすることが何度かありました。外せば流れが変わりそうな嫌な距離のパーパットをしっかりと決めていたのでうまく流れを切らさずにプレー出来たことが良かったですね」
昨年のマスターズで最終日に大崩れして優勝を逃し2位となって以来、メジャーでのトップ10入りがないスピース。初の全英制覇へ向けて、このまま逃げ切ることができるか注目だ。
(解説:佐藤信人プロ)
(写真:Getty Images)
全英オープン
<テレビ放送予定>
1日目:7月20日(木)午後2:30~深夜4:00
2日目:7月21日(金)午後2:30~深夜4:00
3日目:7月22日(土)午後5:00~深夜4:00 ※最大延長午前 6:00
4日目:7月23日(日)午後4:00~深夜3:00 ※最大延長午前 7:00
<出演>
解説:佐藤信人(プロゴルファー・JGTO理事)、内藤雄士(ツアープロコーチ)
実況:薬師寺広・土居壮
ゲスト解説:矢野東プロ(2日目)、久保谷健一プロ(3日目)、塚田好宣プロ(4日目)
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