米男子ツアーのトラベラーズチャンピオンシップ（6月22日～25日／コネチカット州TPCリバーハイランズ）でジョーダン・スピース（米）がプレーオフの末に今季2勝目を飾った。

　メジャー翌戦にも関わらず、世界ランキングトップ6のうち3人がフィールド入りした今大会。スピースは初日の出だしから連続バーディを奪うなど快調なスタートを切り、第1ラウンドを7アンダー「63」でホールアウト。単独首位に立つ。

　ジェイソン・デイ（豪）、ババ・ワトソン（米）ら実力者が予選落ちを喫するなか、スピースは2日目、3日目を69-66でラウンドし、リーダーボードの最上段をキープ。しかし、最終ラウンドでは3バーディ、3ボギーのイーブンパー「70」で伸び悩むと、サンデーバックナインの3バーディなどで猛追してきたダニエル・バーガー（米）と通算12アンダーで並び、勝負の行方はプレーオフへもつれ込む。

　同級生対決となったプレーオフは、スピースがティーショットを木に当てながらも幸運にもボールはフェアウェイへ。しかし、距離を残した2打目をグリーン右のバンカーに入れてしまう。対するバーガーが2打目をグリーンエッジまで運んだことでピンチを迎えたスピースだったが、3打目はピン方向に転がっていき、チップインバーディとなる起死回生のショットを放った。

　大歓声のなかでスピースは手にしていたクラブを投げて、キャディと体をぶつけあう“チェスト・バンプ"で大喜び。これにはバーガーも「ジョーダンがジョーダンであることを証明したショットだった」とライバルを称賛するしかなかった。これにより節目となるツアー通算10勝目を飾ったスピースは、タイガー・ウッズ（米）に次ぐ史上2番目の若さでの2ケタ勝利を達成。「信じられない。もう長い間ツアーで戦っているように感じるが、まだ4年だ。このような瞬間を味わうことができて幸せだ」と喜びを語っている。

　ジョーダン・スピースが使用している（NEW プロV1x）タイトリスト・ゴルフボールは、今大会においても使用率No.1を獲得。また、国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」で、鈴木愛プロ（NEW プロV1x使用）が最終ホールまでもつれ込んだ優勝争いを制し、今季2勝目、ツアー通算5勝目を挙げたほか、米国女子ツアー「ウォルマートNW アーカンソー選手権 by P&G」で は、ユ・ソヨン（NEW プロV1使用）が、4月のメジャー初戦以来となる今季2勝目を手にした。

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写真：?Getty Images.