杉澤が見た松山英樹の強さ「正確な自己分析による練習とゲームの切り替え」
2017年2月14日(火)午後7:10
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「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」で2連覇を飾り、フェデックスカップランキング1位で今大会を迎える松山英樹。今や常にPGAツアーの優勝候補に名前が挙がる選手となった松山の強さとは?
これまでPGAツアーやワールドカップなどで松山へインタビュー取材を重ねてきたプロキャディの杉澤伸章氏に話を聞いた。
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【写真】2016年11月ゴルフW杯。杉澤の前では松山も自然と本音が出てしまう?
松山選手は周囲やメディアから注目されるほど結果に繋がっていると思います。それは「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」の大会連覇で証明されました。
前年優勝者として記者会見へ呼ばれたり、今シーズンの活躍を受けて最も注目される選手でした。決してショットの調子が良い状態では無かったと思いますが、優勝を狙える位置でプレーし、最終日は4ホールに及ぶプレーオフの末に優勝をやってのけたことは“すごい"の一言です。
今シーズンの活躍を見ていて印象的なのは「ソニーオープン」のような苦手なコースでも成績を残せるようになったことです。
今の松山選手はゴルフの調子でスコアが変動しなくなりました。良いときはスコアを伸ばすのはもちろん、調子が悪い時に悪いなりにスコアをまとめてくるハイレベルな技術があります。その高いレベルを支えるのが松山選手の『自己分析』です。
これまでインタビューしている中で常に“世界との差"を明確に話していたことを思い出しました。
【写真】2016年5月の密着取材にて。食事をしながらの本音トークに。
(昨年5月「ウェルズファーゴチャンピオンシップ」にて)
「(世界トップ5との差について)課題は全部です。良い時は変わんないと思うけど、ジョーダンやジェイソンは悪い時でもスコアをまとめて5位とか上位に来る。調子が良い波に乗ったら優勝するし、常に世界ランキングのトップ5にいる。自分もそういう風になりたい」
(昨年10月ワールドカップ開幕事前インタビューにて)
「世界ランキングトップ10なら(シードのこととか)何も考えないでプレーできるんだろうけど、僕はそのレベルまで行ってないし、そこの差が大きい。世界ランキング15位とそれ以下の選手の差はない。(世界ランキング1位)のデイはパッティングの上手さがずば抜けている。自分に足りない部分です。」
常に世界の高いレベルを見据えてやってきた松山選手は、10月以降9戦5勝、2位が2回と瞬く間に世界ランキングを上げ、ついに世界TOP5に入りました。
普通は調子が悪い時に「なんで出来ないんだ!」って思ってしまいますが、「出来ないことは仕方ないから出来ることだけやっておこう」というのが松山選手。
その上で、出来なかったことを練習で補うといったように練習とゲームの切り替えが素晴らしい。試合中はゲームに徹しているから結果が伴っているのだと思います。
リビエラはミドルレンジのアイアン(6番?8番アイアン)をピンポイントで打てる選手が上位に来るので松山選手が2戦連続優勝する可能性も充分にあると思います。
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