【動画】松山、岩田、小平が上海で上位フィニッシュ狙う 「普通の人に戻った」岩田は復調なるか
2015年11月5日(木)午後7:32
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのWGC-HSBCチャンピオンズは現地時間5日、中国のシャーシャン・インターナショナルGCを舞台に開幕を迎える。日本勢は、松山英樹、岩田寛、小平智の3人が出場。昨季大会で3位タイに入った岩田は、自身のキャリアでも大きな意味を持つ今大会で上位フィニッシュを狙う。
今季から米ツアー本格参戦の岩田は、昨季大会2日目に「65」を叩き出して優勝争いに食い込み、トップと1打差で4日間を終了。その結果を足掛かりに、9月からの入れ替え戦を経てツアーカードを獲得し、晴れて今季からツアーメンバーの仲間入りを果たした。今大会は出場選手が78人に満たなかった場合のリザーブ枠でフィールド入り。昨季に1打差でプレーオフ進出を逃したリベンジに向け、初日から持ち前の爆発力を発揮してもらいたい。
今大会のイメージについて問われ「去年は去年なんで」と特別気負いのない様子を見せる岩田。先週は扁桃炎にかかって3日ほど練習出来ず、現在の体調は「ちょっと喉痛いけど、動く分には問題ない」という状況。「3日、4日くらい寝っぱなしで、それでゴルフしたら普通の人に戻ってた。たった3日クラブ握らないだけでこんなになるのかと…」とプレーはまだまだ本調子にないようだが、予選落ちの無い今大会で徐々にコンディションを上げたいと話した。
また、前週のCIMBクラシックで単独5位となった松山英樹にも注目。出場過去6試合中5試合でトップ20入りという安定感が評価され、パワーランキング(優勝予想)では9位に入っている。10月26日時点で国内ツアーの賞金ランキング3位につけた小平は、同2位の池田勇太が出場を辞退したことで繰り下がった出場権を手にし、同1位の金庚泰(韓)とともに上海への切符をつかんだ。
今大会への初参戦に「世界のトップしか出られない大会なのですごく嬉しい」と喜びを表す小平は、自身も目標とする米ツアー本格参戦を実現させた岩田を引き合いに出しながら「ここで上位に入って、他の試合にも出てどんどん海外の試合に出られれば、そういうきっかけも作れると思うのでそれは大事だと思う」とその強い意気込みを口にしている。
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昨季大会ではバッバ・ワトソン(米)がティム・クラーク(南ア)とのプレーオフの末にWGC初制覇を果たした。連覇を目指す今季は、初日から世界ランキングNo.1のジョーダン・スピース(米)、同No.7のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)と同組で回り、多くのギャラリーを引き連れてのプレーとなる。
欧州ツアーのファイナル・シリーズ第2戦にもあたる今大会には、レース・トゥ・ドバイでトップを走るローリー・マキロイ(北アイルランド)ら欧州の強豪も多数参戦。優勝予想でも1位と存在感を見せるマキロイは、リッキー・ファウラー(米)、ダスティン・ジョンソン(米)とのティーオフが決まっている。
「WGC-HSBCチャンピオンズ」は全ラウンドダイジェスト放送!初日の模様は5日(木)午後11時?お届け!
WGCシリーズ2015最終戦。欧州ツアープレーヤーにとっては「レーストゥドバイファイナルシリーズ」の2戦目となる。接戦となった昨年大会を制したのはババ・ワトソン。最終日上位陣が伸び悩む中、確実にスコアを伸ばしてプレーオフ進出、ティム・クラークを破っての優勝だった。日本から参戦した岩田寛は、最終ホールまで優勝争いに加わる活躍で3位タイフィニッシュ。今年の全米プロでの活躍を含めて、来季PGAツアーの出場権を手にしたきっかけとなった大会だ。
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