稲森佑貴「フェアウェイキープ率を上げるためのルーティン」
2016年10月13日(木)午後2:35
アマチュア向けのレッスンは数多くあるが、ツアーで戦うトッププレーヤーのレッスンを映像で見られる機会は少ない。「ゴルフ真剣勝負 the MATCH」ではマッチプレー以外に出場プロによる特別レッスンをお送りしています。ティーショットで心がけるポイント、そして正確なショットを打つための「2」と「5」と「0」を狙う驚愕の練習法とは?
漠然とした目標ではなくピンポイントで狙う
アマチュアゴルファーも必ず打つ前に目標を決めると思いますが、稲森プロの場合は"木の枝"レベルでターゲットを絞るそうです。
「フェウェイをキープするためには、先ず初めに狙う方向(ターゲット)を自分の中でしっかりと持つことです。ティーショットの狙いを決める時に大切なことは、右がいいのか、左がいいのか、2打目が打ちやすい場所を考えることです。そして、漠然と右方向とならずに、右サイドのココに打つという感じでピンポイントに狙いを定めます。自分の場合は、例えば右サイドに木があったとすると、『右サイドの木のあの枝からドローで・・・』とセカンドショットで旗を狙うのと同じように打っていきます」
自分の持ち球を考えて狙いを定める
「自分は持ち球がドローなので、少しつかまってもフェアウェイをキープできるルートを選びます。そのため、右にいかせたくない時は右に壁を作るために右に立って、左に行かせたくない場合は左に立つようにしています」
ボールから20cm先を一番意識して振る
「狙ったところにピンポイントで打つためにはフェース面でボールを捉えることが重要です。狙い通りの方向にいっても、思いもよらぬ風で流されたりすることもあります。ボールを芯で捉えれば風が吹いても落ち際で耐えてくれるのでミート率を上げることがフェアウェイキープにも繋がります。そのためには、フィーリングを大切にして打ちやすいタイミングで打つことと、ボールから20cm先が真っ直ぐになるよう意識することです」
フェウェイキープ率No.1稲森プロのルーティン
実際に稲森プロが自身のルーティンを紹介。
1.ティーオフする前に後ろから景色を眺める
2.右か左か狙いを決めたら、ボールの位置を決める
3.自分の球筋をイメージして、曲がり始めるポイントにターゲットを絞る
4.ピンポイントで決めた狙い所とボールとを結んだ線上に目印(スパット)をみつける
5.アドレスに入ると、オープンスタンスにならないように首だけを横に傾けて狙う方向とスパットを最終確認
6.ボールから20cm先を意識して振り切る
「2」と「5」と「0」を狙う驚愕の練習法
最後にフェアウェイキープ率を上げるためのドリルを紹介してもらいました。聞いてびっくり、その練習法とは?
「練習場ではライン出しをするために、アライメントスティックを使ったりします。良く行く練習場では250の表示がネットに貼ってあるので、『2』と『5』と『0』に狙いを定めて幼い頃から遊び感覚で練習してました。例えば『2』を狙う場合は、『2』に向かってアライメントスティックを置いて、ヘッドを棒の方向に出していくというよりは、ボールが棒の上を通って飛び出していくイメージで打っていきます。棒に沿ってヘッドでボールを運ぼうとすると、うまくフィニッシュが取れないので、ボールから20cm先だけを真っ直ぐに、そこを過ぎたらフィニッシュへ持っていく意識を持って練習しています。」
フェウェイキープ率を上げるための稲森プロのルーティンとドリルをぜひ一度お試しください!
(2016年5月放送「ゴルフ真剣勝負 the MATCH 額賀辰徳vs稲森佑貴」より)