メジャーで見えた松山英樹の大きな課題 「勝つためにはパッティングがもっともっと大事になってくる」
2016年8月1日(月)午後1:25
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全米プロゴルフ選手権の最終日、松山英樹はトップと5打差の通算9アンダー4位タイで大会を終え、メジャーで優勝争いに加わる健闘を見せた。この大会で日本人がTOP5に入るのは、1988年に中嶋常幸が3位、2001年に片山晋呉が4位タイで、15年ぶりとなる活躍で大会を盛り上げた。
今大会が開催されるまでは“不調"と言われていた松山だったが、ビッグトーナメントで調子を戻してくるあたりは流石だ。なんといってもこの大会で魅せてくれたのはベタベタピンに寄せてく“ショット力"。松山のスタッツを見ると、4日間を通してボギーの数が5つで、最終日にグリーンを外したのは2回のみだ。ショットの内容だけを見るとメジャー優勝を果たしてもおかしくない技術は備えているとも言える。
その分、課題がはっきり見えた試合でもあったのではないだろうか。最終日にはパットを外すシーンが多く、パット数は32回で、これが4つ、5つ減れば優勝に繋がる可能性もでてくるわけだ。松山自身もプレー終了後のインタビューで「この4日間のショットだったらもう少し接戦をしていいのかなという感じはありました。勝つためにはパッティングがもっともっと大事になってくると思う」とパッティングの課題を残した。
また、解説でおなじみの杉澤伸章プロキャディは「最終日に多くのパットを外した原因はショットが良すぎたこと」と分析。
「コースマネージメントは完璧で、上りのまっすぐのラインを残して、狙い通りのところにボールを運んでいます。でも実はそのラインはマネージメントとしは最高ですが、カップ周りの足跡が一番多いところなんですよね。要するに今日はグリーンが重くなっていますから各選手がショートしてお先にする時に必ずそこを踏むわけです。今回のグリーンの状況を考えると一番外してしまうところです」
「それが裏目にでてしまったということなんですよね。グリーンが重いときは下りにつけろともいえるかもしれません。もう1ステップ上のメジャー優勝というところを見てくのであれば、臨機応変に考えてコースの状況に柔軟に対応していっていいのかなと思いますね」
今年の松山の4大メジャーを振り返ると、全英オープンと全米オープンでは予選落ちしたものの、マスターズと全米プロでは優勝できる位置につけていた。これまではTOP10という数字が浮かんでいたが、今は勝つために何が必要かということが現実味帯びてきている。課題であるパッティングを克服したらメジャー優勝もそう遠くないかもしれない。
LIVE FROM バルタスロールGC 8月1日号より
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