これぞワールドクラス!松山英樹が首位浮上「緻密な練習に裏付けされた結果」
2016年10月15日(土)午後6:30
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予選ラウンドに続き多くのギャラリーが詰めかけた日本オープン3日目はまさにムービングサタデーとなった。この日の主役は松山英樹、トップと4打差でスタートした松山は後半に入り猛チャージ。9番から5連続バーディを奪い、一気にリーダーボードを駆け上がった。6バーディ、1ボギーの「65」をマークし、トータル4アンダーで単独首位に浮上。
PGAツアープレーオフシリーズを終えて、新シーズンを前に一時帰国し日本オープンへ凱旋出場した松山。ワールドクラスのプレーに多くのファンが熱狂した。
(写真提供:JGTO)
連日、ホールアウト後には30分もファンのサインに応じる松山。ホールアウト後には「自分のベストを尽くせば結果はついてくる。今日も多くのギャラリーが来てくれてプレーしやすかった。明日もたくさんのギャラリーが来てくれると思うので、良いプレーを見せられるように頑張りたい」と意気込みを語った。
硬く仕上がった高速グリーンに加えて、傾斜に切られるなど難しいピンポジションに多くの選手が苦しめられている。
日本オープン2日目にはバーディチャンスにつけながらもカップに蹴られるシーンもあった松山。「課題はティーショットとパッティング。ピンポジションがもう少し楽なところになればバーディを獲っていけると思う。」と話していた松山。2日目ホールアウト後には昼食も取らずパッティンググリーンに直行し、練習を行った。
世界のトップランカーが集まる米ツアーでもショット力を高く評価されている松山だが、パッティングは得意ではないと言う。今年8月の全米プロでも「パターがもう少し入ればメジャーで勝てるゴルフだった」と話していた。
全米プロを終えて、プレーオフシリーズでは試行錯誤しながらパッティングの修正に取り組み、ある練習からパッティングの感覚を掴んだ。
「ウィンダム選手権からいろいろ変えながらやっていたけど、何か違った。ザ・バークレイズではめちゃくちゃになってホールアウト後に3時間くらい練習したら、2月に優勝した時のような良いフィーリングになった。きっかけは(岩田)寛さんがいつもやっている『ティーを指して出玉を意識する練習』を見ていて、やってみようと思った。寛さんはパターに関しては何も考えてないように思われるけど、緻密な練習をしているからこそ、試合で考えなくてもいいんだと思う。練習で掴めば試合に繋がる、それを続けるだけ。」
(11月放送杉ちゃんが行く!?松山英樹・石川遼ゴルフワールドカップSP?より)
パッティングの感覚を取り戻した松山はプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」ではストロークゲインドパッティング1位を記録した。決して現状に満足することなく、常に上を目指して貪欲に結果を追い求める。
「日本のゴルフ界を盛り上げたい」と11月のゴルフW杯へ出場することを決めた松山。米ツアーの新シーズン、そしてW杯を前に、日本オープン制覇となるか。多くのギャラリーに最高のプレーを見せてもらいたい。
杉ちゃんが行く!松山英樹・石川遼 ゴルフワールドカップSP
“杉ちゃん"こと、ツアープロキャディ杉澤伸章氏がMCを務める「杉ちゃんが行く!」。今回は「ゴルフ ワールドカップ」に出場する松山英樹と石川遼の2人に突撃!
11月03日(木)19:00 - 20:00(再放送・見逃し配信あり)