欧州男子

マスターズ王者D.ウィレットが首位タイ浮上！　前半に圧巻『29』

2016年5月6日（金）午後0:58

　欧州ツアーのフラッグシップ大会、BMW PGA選手権が現地時間27日、英国のウェントワースCで第2ラウンドの競技を終了。マスターズ王者のダニー・ウィレット（英）が通算10アンダーにスコアを伸ばし、Y・E・ヤン（韓）、スコット・ヘンド（豪）とともに首位タイで週末を迎えることとなった。

　メジャー初制覇からの凱旋Vを狙うウィレットは前半、ナイスアプローチ連発からバーディチャンスをことごとく沈め、3番からの7ホールで4連続含む6バーディを奪取。フロントナインでの大会記録となる「29」の猛チャージで後続と5打差の単独首位に急浮上した。しかし、出だしでボギーを叩いた後半は2バーディを奪う一方で15番から3連続ボギーを叩くなど失速。それでも18番パー5のバーディで「68」にまとめた。

「一日の多くで良いプレーが出来たが、終盤になるにつれて、いくつか悪いショットがあった」とラウンドを振り返ったウィレット。しかし「17番から18番にかけて考えをまとめて、最後は良いショットを打つことができた」と最終ホールでの巻き返しには自身も満足してるようで「メンタル面でのタフさを見せることができたね」と話した。

　また、ラウンド途中からスロープレーのため時間を計測されたことについては「ここは風が巻くように吹くと難しくなる。できるだけ時間をかけて、残りのヤーデージを2重に確認したい。少し打ち急いで風を読み違えたショットもあったが、誰のせいにするわけでもない」と意に介さなかった。

　前日首位タイのヤンは、バンカーにつかまった最終ホールでナイスリカバリーからバーディを奪い、1イーグル、4バーディ、3ボギーの3アンダー69でトップを譲らず。同じく首位タイをキープしたヘンドも、1アンダーで迎えた最終18番で5.5メートルのイーグルチャンスを決め、土壇場でウィレットに追い付く格好となった。

　トップと1打差の単独4位はジャコ・ヴァン・ジル（南ア）。トップタイから出たヨースト・ルーテン（オランダ）は2オーバー74で、ラファエル・カブレラ-ベロ（スペイン）らと通算5アンダー6位タイに後退している。ルーク・ドナルド（英）、マーティン・カイマー（独）らが通算4アンダー11位タイ。一方、昨季覇者のアン・ビョンホン（韓）は連日のイーブンパー72。通算イーブンパー49位タイで予選突破を決めている。

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