「大分時間がかかったが、本当に嬉しい」松山、日本人2人目の複数回優勝に喜び 敗れたR.ファウラーは「楽しかった」
2016年2月9日(火)午後5:06
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プレーオフ4ホール目までもつれる大熱戦となったウェイストマネジメント フェニックスオープンツアー。最終ラウンド、特にその終盤からプレーオフにかけては同組の松山英樹、リッキー・ファウラーが素晴らしいショットの応酬で観衆を沸かせ、激闘の末に松山がツアー2勝目を勝ち取った。
松山はこれで米ツアーでプレーオフ2戦2勝。25歳以下でツアー2勝以上を数えるのはジョーダン・スピース、パトリック・リード、そして23歳の松山の3人となった。また、日本人としてはツアー3勝の丸山茂樹に次ぐ2人目の複数回優勝で、今田竜二と青木功も1勝ずつ上げているが、30歳になる前の優勝は松山が初めてだ。最新の世界ランクで12位まで順位を上げる見込みとなった若武者は2勝目への喜びを次のように語っている。
松山英樹
「2勝目まで大分時間がかかったが、本当に嬉しく思う。初勝利からなかなか思い通りにいかない中で、今週もうまくいく感じではなかったが、試合が始まってからうまくいったのでビックリしている」
……優勝出来なかった去年との違いは?
「72ホール目のバーディパットとプレーオフ2ホール目のバーディパットが入ったのはすごく大きかった」
ブランデル・シャンブリー(米国Golf Channel解説)
「男子はジョーダン・スピース、女子はリディア・コと米国では若手の活躍が目立ちますが、松山も21歳の時に日本ツアー賞金王になり、メジャーで上位に入っていました。彼は去年もマスターズで5位に入りましたが、2014年のマスターズで5位に入ったのがファウラーで、今回のプレーオフはファウラーが去年優勝したプレーヤーズのプレーオフに似ていていました。危険の多いコースで、選手たちは失敗を恐れずに攻めのゴルフを続けていましたからね。また、今回プレーオフを戦った2人は2016年シーズンに入って最終ラウンドで1回も「70」以上叩いていませんし、今日も2人とも「67」で回りました。残念ながら優勝するのは一人ですが、素晴らしいゴルフを見せてくれました」
アーロン・オバーホルザー(同上)
「これほどの熱戦は久しぶりだったと思いますし、できればこういった戦いをもっと見たいものです。松山は最後の28ホールでボギーがなく、最終ラウンドはパーオン率、フェアウェイキープ率ともに高く、打った後に片手を離す事が多かったですが、大きなミスはありませんでした。18番のバーディパットはよく入れたと思いますが、それでも松山の強みは、あの切れのあるショット。今日もその強みを十分活かしながらチャンスをうかがい続け、この難しいコースでボギーなしのゴルフをした結果が今回の優勝です」
(写真提供:Getty Images)
一方の敗れたファウラーにとって痛かったのは、この日2度池に入れてしまった17番でのプレー。勝敗を分けた同ホールでのプレーを「運が悪かった」と話す27歳は、惜敗に悔しさを滲ませながらも松山との接戦を楽しめたとコメント。改めてライバルの強さを認めた。
……プレーオフになる前の17番のプレーについて説明していただけますか?
リッキー・ファウラー
「16番でバーディを取ってリードを3打にしていれば良かったんだけどね。あのティーショットはドライバーだったが飛距離を抑えるためにフェードを打ったんだ。グリーンの手前まで304ヤードあったけど、下り傾斜に当ったのは運が悪かったと言えるだろうね。あれでボギーを叩いたけど、プレーオフではパットも入っていたし、ショットの調子も良いと感じている。先週予選落ちした後、今週優勝争いが出来たのは良かった。けど今回の負けはちょっと引きずるね」
……ラウンド終盤からプレーオフにかけては、お互いナイスプレーの応酬でしたね。
「プレーしていてとても楽しかった。ハリスもスコアを伸ばしていたけど、最後は英樹との一騎打ちになり、お互いにバーディを奪ったり奪い返したりだった。マッチプレーみたいに一対一の戦いだったからとても楽しかったよ。これからも英樹とは何度も優勝を争うことになるだろう」
ゴルフセントラル 2月8日号より
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写真提供:Getty Images